カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

『虎よ、虎よ!』読了

虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Book 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)

著者:アルフレッド・ベスター
販売元:早川書房
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スティーブン・キングの初期の作品「ジョウント」の元ネタになったのが、アルフレッド・ベスター著「虎よ、虎よ!」である。

この作品を知るまでは、てっきりジョウントのアイディアはキングオリジナルだと思っていた。しかし、さにあらず。

ではジョウントとは何か?一言でいえば瞬間移動。同じ瞬間移動でもキングとベスターでは、その表現方法が全然違う。

まずオリジナルのジョウントは、(ハードSF作品ということもあるが)軍事利用されたり、ジョウントによる略奪などもあり、とてもシリアスに表現されている。

対してキングの作品では「夢のような未来の移動手法」という意味合いが強い。ただ、さすがはキング、オリジナルをそのまま使うようなマネはしない。キング作品ではジョウントを行う時には「必ず眠っていなければならない」。そこが彼の作品のポイントである。これ以上言うとネタバレになっちゃうけどね。

さて本家のレビューに戻ろう。はっきり言って「ジョウント」という技術(能力?)は作品の主題ではない。基本は主人公の復讐物語である。そこから資金の調達、身体の改造、犯罪、戦争など、SFチックな展開やそうでない話しなどが次々と出てくる。

古典的あるいは典型的なSFに良くあるように展開が早く、意外な方向へ物語は進む。クライマックスは釈然としない感じもあるが、全編楽しむことが出来た。硬派なSFが好きな人にはオススメです。なお、本書は今まで廃刊になっていたものが復活したもの。「知る人ぞ知る」名作らしかったが、自分は知りませんでしたcoldsweats01

ちなみにキングの「ジョウント」が収録されているのはこちら。

スケルトン・クルー〈2〉神々のワード・プロセッサ (扶桑社ミステリー) Book スケルトン・クルー〈2〉神々のワード・プロセッサ (扶桑社ミステリー)

著者:スティーヴン キング
販売元:扶桑社
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読書 & 音楽鑑賞

え~本日は天候不順につき、午前中雨がほとんど降っていないときを見計らって、30kmほどしか走っていません。おまけに家人はみんな出かけてます!へっへっへ~、これで思う存分悪さが出来るぜ。

ってな訳で、CD聞きながら自転車関係の本を読みましたとさ (~-~;)ヾ(-_-;)オイ

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『生物と無生物のあいだ』読了。

講談社現代新書の『生物と無生物のあいだ』 著者は福岡伸一。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891) Book 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)

著者:福岡 伸一
販売元:講談社
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久しぶりにノンフィクションでメチャクチャ面白い本を見つけることができた。読み終えて、どうすればここまで推敲されつくした文章をまとめる事が出来るのかと考えあぐねていたら、ふと気づいた。なんとこの本、いわゆる「オビ」にある推薦文がすごい。カバーしてたからすっかり忘れてたよ。

【推薦文例】

よしもとばなな氏:スリルと絶望そして夢と希望と反逆の心にあふれたどきどきする読み物です!大推薦します。  ⇒  オイオイ、まるで西部劇の解説みたいだよ!

茂木健一郎氏:福岡伸一さんほど生物の事を熟知し、文章がうまい人は稀有である。サイエンスと詩的な感性の幸福な結びつきが、生命の奇跡を照らし出す。  ⇒  うん、これは納得だね。ちょっと誉めすぎのような気もするが、推薦文はこれくらい派手じゃないとね。

他にも幸田真音氏、高橋源一郎氏、最相葉月氏、内田樹氏、竹内薫氏、森達也氏などが強力な推薦文を寄せていたのでした。

この名作を文章力のない自分がレビューするなど愚の骨頂だが、自分なりに感じたことを書いてみたい。

【生命の定義】

本書はまず、プロローグにて『生命とは何か』というものすごい問題提起で幕を開ける。結論から言えばそんなものはまだ誰も定義する事が出来ていない。ぱっと思いつくのは、細胞から構成されているもの(単細胞生物やウィルスは?)、DNAを持つもの(これは今風の答えで、今のところ単純で正解に近いかな?)、呼吸するもの(植物の光合成は?)、体内でエネルギーを作る(?) 、自己複製するもの(だから~、ウィルスは?どうなんの?アイツを生物と呼ぶ?)等々...結局本書でその答えを見つけるためにいろんな説が展開される。

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スローサイクリング読了

スローサイクリング―自転車散歩と小さな旅のすすめ (平凡社新書) Book スローサイクリング―自転車散歩と小さな旅のすすめ (平凡社新書)

著者:白鳥 和也
販売元:平凡社
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「スローサイクリング 自転車散歩と小さな旅のすすめ」を読んだ。筆者は白鳥和也。あとでプロフィールを読んでな~るほどと思ったが、この人の文章は文学的。う~ん、こういう表現が正しいのかどうか分からないけど、いわゆる自転車のメカニカルな部分や『ステムの長さを何mm短くしたらポジションが改善された』というような記述は一切ない。あえてその辺は「ショップの技術者に任せて」あるいは「よく知っている人に実際に聞いて」欲しいというスタイルを貫いている。たしかに、彼の記述を見て誤った使用方法で大きな事故につながったら大変だ。では、筆者の略歴を見てみよう。

現在著述業、自転車文学研究室主宰。著書に『素晴らしき自転車の旅 サイクルツーリングのすすめ』などがある。こよなく愛する自転車の旅と、もうひとつのテーマである文学をクロスオーバーさせ、走って、撮って、書く活動を続けている。

「クロスオーバー」している感じは実際に文章を読むと判るような気がする。この本の題名にもあるように「スローなサイクリング」を全編で紹介している。読み進めていくうちに「スロー」という表現が頻繁に出てきて若干食傷気味となるが、それを補っても余りあるほど情熱的に「スローなサイクリング」がどんなに素晴らしいかを書き綴っている。

例えばスローの大切さを表現するためにこんな比喩がある。

楽器の練習では(中略)多くの人が上手に曲を弾くことを、早く弾くことだと勘違いする。その結果、練習中の曲は、とりあえず弾けるところだけは速い速度で弾けるが、弾けないところは必ずつっかかっていつまでも弾けない、という現象が発生する。(中略)本当になめらかに音楽的に楽器を歌わせるには、技術的に難しいところを中心に、繰り返し、「ゆっくりと」弾く練習を繰り返さなければならないのだ。

そう、はじめに「スロー」ありきなのだ。

また、本書ではスローサイクリングのひとつのスタイルとしてタンデムの紹介をしている。2人乗りではなく、タンデムだ。同じじゃないかだって?イヤ、1人乗り自転車に2人で乗るのではなく2人乗り自転車を使ってサイクリングをするのだ。日本では地方で条例によりタンデムが使えるのは限られているが、著者はこう訴える。

ソロの自転車に比べ、運動性能や道路使用面積の面でいくらかハンディがあると思われるリカンベントや人も乗せる3輪のベロタクシーが、堂々と公道を走行できるのに、2輪のタンデムが走行できないというのは理不尽である。少なくとも、脚力差のある夫婦が、たがいに心配しながら振り返りつつ2台で走行していくより、タンデムのほうが安全なはずであるから。

これを読んで一層タンデムへの興味がわいた(今までは物見遊山的に「面白そうだな」と思っていただけであるが)。ちなみに、日本国内にはこんなサイトもあるんですね。

時にはディープな表現もあるけど、レース主義でないポタリングを楽しむ人たちにも読んで欲しい1冊である。

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セカンドウインドⅠ 読了

著者は川西欄。出版社は「ピュアフル文庫」、いわゆるティーンエイジャー向けの小説なんだろうな(またか!)。だからというか、文章が平易でどんどん読み進めちゃう。いくら遅読な自分でも1週間で読める本というのはある意味スゴイ。

セカンドウィンド 1 (1) (ピュアフル文庫 か 2-2) Book セカンドウィンド 1 (1) (ピュアフル文庫 か 2-2)

著者:川西 蘭
販売元:ジャイブ
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主人公は中学生の男子。ロードバイクに魅せられてレースに目覚めていく。ストーリーのテロップだけ見ればなんてことないんだけど、どんどん読みたくなるのは、自分の若いころを思い出しながら読むからだろうか?

両親のこと、自転車競技チーム、幼馴なじみ、家族との関係など、触れられていない、またはこれから発展する事柄があり、今後の続編が楽しみ。以前紹介した自転車少年記よりも自転車そのものの魅力が描かれていて、なかなか楽しめる。

ちなみにセカンドウインドとは、『激しい運動時、酸素の需要量と供給量のバランスがとれていない時期を経過して、比較的楽に運動を継続できる時期(三省堂「辞林21」より)」』ということらしい。

本来の意味での体にかかる負荷とは違うと思うが、自分も長距離走っているときに同じような感覚に陥る事がある。つまり、カラダはそこそこ疲れているのに、100km走っていてもまだ走れる!とおもってしまう。たぶん自転車から降りればヘロヘロなのにそのままペダルを踏む事はそれほど苦もなく続ける事が出来る。

この言葉を知る前から感じていた感覚だが、「なるほど、こういう専門用語があるんだな」と感心してしまった。読後、どっぷり考えさせられる作品ではないが、自転車小説として楽しく読むことが出来た。

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「自転車少年記 あの風の中へ」読了

新潮文庫の「自転車少年記 あの風の中へ」を読んだ。筆者は竹内真。

主人公の半生を自転車を通しての人との出会いや成長を描いている。ここで描かれるのはランドナーのようなバイクだ(主人公ははじめMTBに乗っているが)。ただ、自転車自体の描写はあまりない。だから自転車好きには読んでいて物足りない部分もあるかもしれない。Photo

主人公が友人とともに始める東京~新潟間のラリー(サイクリング)がひとつの大きなイベントになるのだが、ラリー自体の描写ではなくそれを通しての成長がメイン。いくつか本文中を抜粋。

1.東京湾横断道路の建設中、自転車は渡れないらしいということに対して主人公ら少年たちの会話:「ケチケチしないで渡らせろってんだよな。車が走れるんなら自転車だって走れないことないんだから」「結局日本の道路って、自動車の事しか考えてないからね」 ⇒ 今後自転車のブームが盛り上がるに連れてますますこういう問題が大きくなっていくんだろうな~

2.主人公が一度分かれた恋人に会い、その後手紙をもらった場面:文章はこんなにも人を嬉しくさせることができるんだと、あらためて教えてもらえた。⇒ これはブログでも同じですね~。現代人は文章を読まないとか書かないとか言われて久しいですが、パソコンの普及で逆にこういう機会が増えたのではないだろうか。かくゆう自分も日記なんか書いたことないですからね。

3.サイクリング中、他のグループとのタイム差を気にしながら:速い遅いの話とか、抜いた抜かれたの話になると大人げなく意地を張るのが自転車乗りの習性である。⇒ 最近つくづくこれを感じます。自転車乗りのみんなもそうだよね?

4.自転車の機能を考察する中で:それだけでは倒れてしまう自転車だって、乗り手がまたがりさえすれば倒れなくなる。人と機械が一体となって初めて機能するというのも...(以下省略) ⇒ あたりまえのことですが、目からうろこが落ちました。内燃機関やモーターを有する機械とは根本的に違うんだなという認識を新たにしました。

300ページにも満たない本で、文章も平易だが主人公の成長を読んでいくにつれて、ときどきウルウルしてしまう箇所もあり、「なんでこんなので感動してんだろう、オレ」と思うことしきり。ま、ちょっとした時間の合間に読む本としてはお手軽な分量と値段でした。超オススメというわけではありませんが、青春小説(そんなジャンルある?)が好きな方はどうぞ。

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タダだから読む

こんな本を読んだ。Pb200033

もらいものである。

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「運転」読了

集英社発行の「運転」読了。

著者は下野康史という人だが、残念ながら知らない。雑誌『NAVI』に掲載したエッセイ(?)をまとめたものである。Photo

題名の通りいろいろな乗り物を運転し、そのレポートをまとめている。でも、普通は運転と聞いて思い浮かべるのは電車やバスなんかが一般的だよね。このひとはそれ以外にかなり意外なものまで運転している。目次を見てみよう。

我々が普段目にするものとしては、ジャンボジェット、ヘリコプター、地下鉄、ヨットなどがある。特殊な車両(乗り物)になると、潜水艦、SL、巨大タンカー、ホバークラフト、グライダーなどにもチャレンジしている。そして極めつけは「え~、これ乗り物?」というモノがある。胃カメラ、スキージャンプ、産業用ラジコヘリ、アシモ

などなど。

この著者のすごいところは、かなり取材するための敷居が高かったと思われる乗り物もちゃんとレポートしているところ。ただし、海上自衛隊に協力してもらった潜水艦も機密上いくつかの計器などは、写真撮影はおろか外部の人間が見ることすら出来なかったという事だ。

んで、中には例外もあるがかなりの乗り物を運転(または操縦)しているところがすごい。もともとこの著者は子供のころから鉄道好きだということなのでいろいろな乗り物の運転に興味を持つのは分かるが、そうでなくても男性ならどれもおもしろく読めるのではないか。

また、その道のプロが運転方法やその特徴、苦労している点などについて赤裸々に明かしているのが「生の」声という感じがして興味深い。都営バスの運転手のコメント「休みの日に妻と自家用車を運転していて思わず停留所に止まってしまうことがある。」がなんとも微笑ましい。

そしてほとんどの人にその乗り物を運転するときに「ファン トゥ ドライブ」はあるかと聞くと、どんな難しそうな乗り物に対してでも「ある」と答えるところが、プロの心意気を感じさせる。いや、それとも心底その乗り物が好きだから言えるんだろうな。

本書の冒頭、著者が読者へ送る言葉「クルマしか運転できないあなたへ」

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ミトコンドリア

新潮文庫の『ミトコンドリアのちから』読了。筆者は瀬名秀明と太田成男。以下はオビ紹介文。↓

メタボリック・シンドロームとミトコンドリアの関係とは?サプリメントの効果とは?人類の進化史との関わりとは?知られざるミトコンドリア病の現実とは・・・・・。意外すぎるほどにヒトの日々の生活と関わりを持つミトコンドリアの真実に迫る、決定版入門書!!

本書の中で活性酸素の発生メカニズムに触れているが、具体的には「急激な運動をしていて、突然その運動をやめたときに活性酸素が発生する。運動によって酸素が足りない状態なのに運動をやめることによって酸素が満ち溢れる」というのだ。ストレスによっても活性酸素は発生する。

では、どのような運動方法が良いのか?

酸素が足りなくなったり、急にミトコンドリアに入り込んだりするのが活性酸素の発生の原因なので、サーキット運動のように継続して運動を続ければ急に酸素が多くなることはない。活性酸素はあまり発生しないので安心できる運動法である。

様々な書籍、Web等により自転車に乗ることのダイエット効果が紹介されているが、ここでも活性酸素という観点から有用性が認められたわけだ。活性酸素が増えるとDNAが傷つき、遺伝子病やがんの発生の可能性が増えるのだろう。体に良いわけがない。

同書の記述は老化や進化の歴史までに及び、ミトコンドリアというミクロなモノが非常にスケールの大きいストーリーを構成している。圧巻です。化学の知識があるとなお一層楽しめるのでしょうが、いわゆる「原理」の部分は難しいのではしょったとしても読み物として非常におもしろかった。

これで自転車に乗る口実がひとつ増えた。「活性酸素を多く発生させたくないんだよ~」

なお本記事中、斜体字は同書から引用させていただきました。

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読了 クラシックBOOK

なぜかクラシックネタが続いてしまった。音楽の楽しみ方として皆さんはどんな部分に心動かされますか?自分は『メロディ』です。曲によってはイントロのピアノでガーンときてしまったり(Billy JoelのStrangerとか)、ギターのリフが良かったり(Ozzy OsbourneのSuicide Solutionとか)、時には歌詞にジーンときてしまったり(モンゴル800のMessageとか)、様々な理由で好きになりますが、根底に流れているのは「メロディのきれいな曲が好き!」です。

子供のころは音楽を「カテゴライズ」する なんてことはしないわけで純粋に好きな曲は良い!と思いますよね?思い返せば自分にとってクラシック音楽の「良い曲」に出会ったのは、アメリカンテレビドラマとして昔放映していた『がんばれ!ベアーズ』です。弱小少年(たしか少女もいたぞ)草野球チームが新しい監督のもと少しづつ強くなっていく…というストーリーだったと思うけど、そこで頻繁に使われていたのがビゼーのカルメンだった。このオペラの内容を知ると、子供向けのドラマに使われるのはどうかとも思うが…

いや、しかし、この曲はピッタリこのドラマにはまったのだ!(あくまで曲として)それ以来ジャンルを問わずメロディの良い曲は好き。

で、やっと本の紹介に移ります。Photo_5

筆者は音楽評論家の飯尾洋一さん。そもそもクラシックの世界は「おかたい」ように感じられるが、携わっている人は実際そうでもない(らしい)。本文の中にはこんな表現が… バッハを「音楽の父」とするならば、ヘンデルは「音楽の母」と日本では呼ばれている。が、声を大にして叫びたい。「ヘンデルは男だよ!」  こういう呼称はどなたが考えてるんでしょうか。父だの母だのって、ウルトラ兄弟じゃないんだから!

ストライクです。気になってプロフィールを確認すると案の定、自分と同年代。

この本は主な作曲者ごとにいろんなエピソードを紹介、さらに代表曲を1曲選び、聞き方のポイントなどを分かりやすく説明してくれている。さらにクラシック音楽を楽しむポイントとして、※第九の呪い、なぜ交響曲は「第10番」が少ないのか ※ケータイ電話協奏曲の紹介 ※演奏会で絶対やってはいけないこと! などのコラムも紹介されている。こちらも非常に読みやすく興味深い。

更にすごいのはCDまで付けちゃった(最近多いけど)というところ。とにかく相手は音楽なのだから聴かなきゃ始まらないってなわけでNHK交響楽団主席オーボエ奏者である茂木大輔氏選曲によるCDだ。筆者本人も自ら言っている 『今日から聞ける。便利すぎるぞ!』

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ハイダウェイ

お気に入りの作家、キングの本を立て続けに読むとき、あるいは読んだ後、もっとサクサク、軽い気持ちで読めてそれなりに楽しめる本といえば自分にとって「ディーン・クーンツ」の本だ。今回特に、キングのライフワークである暗黒の塔シリーズを読了した後なので、脱力感の中読み始めたのがこの「ハイダウェイ」。

文藝春秋の文庫本のあとがきから…『雪の山道のドライブ、厳寒の川への転落、夫の溺死。そしてその夫は緊急蘇生プロジェクトの実験台に…。幼い一人息子を失って以来夫妻にとって死は身近なものだったが、死よりずっと恐ろしい暗闇の世界がそこに待っていようとは!日夜をわかたぬ悪夢との闘いの果てに、この世のものならぬ”悪”の隠れ家(ハイダウェイ)での対決が…』  これって、ほとんど全部のあらすじだね。でもクーンツの小説はある程度筋を知っていても楽しめる。

彼のどの作品でもある程度語られるのは、いわゆる「勧善懲悪」だと思う。基本的に善と悪の闘いで、悪が勝つということはないだろう。ある共通点を持っている2人の男が戦うところなどは、キングの「ダークハーフ」を彷彿とさせるが、しかしちょっと違う。

特に顕著なのはキリスト教の影響である。クーンツの場合善と悪の闘いはまるで聖書の中の天使と悪魔のようで、本書の中にはヴァサゴと○○○○とまで言及しちゃってるくらいである。キングのように純粋で原初的な善悪とはちょっと違うのである。

主人公が養子として迎えるレジーナが誘拐されたときに見つけた恐怖を克服するテクニックとして「自分の心の部屋に閉じこもる」という表現がある。これはまるでキングのドリームキャッチャーの中でジョーンジーがグレイから自分自身を守るために逃げ込んだ一室と似ている。そしてこの部屋もまた「ハイダウェイ」と呼ぶことが出来るのではないだろうか。

どうしても大好きなキングとの比較をしてしまうが、それも両者の小説がストーリーテリングに優れているため、非常に好きなことと関係がある。ただ、先にも書いたように明らかに違うのは、キングの場合決してハッピーエンドだけじゃないということ。

原初的な善・悪にもなにか不思議な(ある意味宗教的な)チカラが働くようだが、決してそれは絶対的な力ではなく、時には人間のちょっとした勇気や、子供の第6感(?)的なものにより後押しされて、チカラが強くなったりする。それがたまたま善か悪かによって結末が明るくも暗くもなるというのがキングの小説のひとつの特徴ではないか。だから妙に後味の悪い小説もハッキリ言って多い。

ただ、クーンツばかり読んでいると、だんだん空々しくなってくるのも事実で、やはり現実に近いのは常にハッピーエンドではない結末なのではないか。

ま、ハイダウェイに関しては少しだけ「死後の世界」が日本で言うところの「彼岸」に表現が似ていたりして、なかなか楽しめた。

最後にこの本は1995年ころ読んでおり、これで少なくとも3回は読んだかな?それだけ読みやすいってことだな。

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ん~身につまされるな~

英語...この忌まわしきひびき...

って、仕事で毎日接しているとはいえ、いまだに流暢に話せない。働き始めた頃はスクールに通ったり、今でも「英語でしゃべらナイト」を時々見たり、気が向くと英語字幕でDVD見たり...してるけど上達せん!!!!!

英語にまつわる読み物はおもしろそうだったりすると触手を伸ばしてみることもしばしばだけど、こないだ見つけました。その名も「英語が出来ない私をせめないで!」。P2240005

作者はオビにもあるけど「ダーリンは外国人」の小栗左多里さん。これでサオリって読むらしい。

題名からも想像できるように、この人の英語学習の挫折ぶりは自分のそれを見ているようで全く共感できてしまう。彼女は三日坊主ならず二ヶ月坊主と公言しているが、そう、「英語勉強しなくっちゃ」モチベーションはそれくらいしか続かないよ。オレも。

海外出張に行くたび『今回も思ってることの半分しか伝えられなかった。勉強シヨ!』と思うけど、すぐに日常生活に戻り数ヶ月すると安部政権の支持率のようにモチベーションも急降下するのであった...

それでもこの本、一通りの英語勉強法を体験してみて、その結果をちゃんとレポートしてくれている。ま、読んでも英語のスキルアップには効果なし。ただ、自分の経験と重ね合わせて「そうそう、これ、続かないんだよね~」とか「マジかよ!こんな英語教室の先生じゃ絶対通いたくねえ!」などと考えるのは結構楽しかったりする。

その勉強法は ①体験スクール ②英語の本 ③ネットで勉強 ④スクール通学 ⑤ネットで先生を探す ⑥ラジオ教室  などである。それぞれの勉強方法もそうだが、とにかくこれだけの種類、その気になればかなりいろんな選択肢がある。要はやる気だよね。

ま、常々感じているがその気になんなきゃ続かないし、身につかない。逆にその気になりさえすればいくらでもやりようはあるという恵まれた時代だ。それでもふだん回りに英語があふれているのとそうでないのには雲泥の差があると思うけどね。

この本、読み物として純粋に面白いです。漫画もあるし。(作者は漫画家だっちゅうの)

英語学習に挫折の覚えのある人、読んでみて。また「やってみよう」モードになれるかもよ。

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ろくな本屋がね~!

やっぱり...

11月の新刊はたいてい10月終わりごろに本屋に出回るから、今日あたりあやしいな~と思い、近くの本屋へ。でも、やっぱりなかった、暗黒の塔最終巻の第1巻。その時は「ちょっと先走ったかな」と思っていたけど、ホテルへ帰ってtkrさんのブログを覗いたらやっぱり! 今日出版されてるじゃないか!!!!!

くそ~中条のTSUT○YAになかった~。ここの本屋はほとんどが雑誌。普通の本屋なら少なくとも売り場全体の2~3割は文庫がおいてあるよね。この店ったら1割もね~でやんの。そのうち半分はコバルト文庫だし。

ちっくしょ~(お笑いの小梅なんとかかっちゅうの)! 本屋に行ったのは19時ころでブログで発見したのはもう23時。もっと早く気付けば新発田まで行けたのにな。

ま、明日帰りがけに探すかな。

中条の住人の方へ。もっと本読もうね。そうすれば本屋が増えるよ。

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ハウルの動く城

娘に借りてDiana Wynne Jonesの「魔法使いハウルと火の悪魔」を読み始めた。そう、「ハウルの動く城」の原作だ。Dscf0665

まだ全体の1割くらいしか読んでいないが、しょっぱなから映画でよく分からなかった背景設定が理解できた。常々思っていることだが、小説の映画化は限界がある。特に愛読しているキングの小説は、登場人物の心情描写が巧みでそれ自身を映像で表現するのは無理だろうと。もしセリフで表現するとしたらそれだけで大作映画になってしまうと思う。そんなわけで映画で表現し切れなかった部分を楽しみにしている。

思えば今の娘と同じ年齢で初めてキングの小説を読み始めて早20数年、そう考えると娘の成長とその分自分の老いを実感してしまう。

その当時始めて読んだのは「クージョ」だったと記憶しているが、いきなりハマって「呪われた町」「キャリー」の長編や短編集を漁り続けた。今は当然ダークタワーの最終巻を心待ちにしている。

本の素晴らしさを娘も知り、これから沢山本を読み(当時の自分より多岐にわたり本を読んでいる)心を豊かにして欲しいと思う。

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