『虎よ、虎よ!』読了
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虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) 著者:アルフレッド・ベスター |
スティーブン・キングの初期の作品「ジョウント」の元ネタになったのが、アルフレッド・ベスター著「虎よ、虎よ!」である。
この作品を知るまでは、てっきりジョウントのアイディアはキングオリジナルだと思っていた。しかし、さにあらず。
ではジョウントとは何か?一言でいえば瞬間移動。同じ瞬間移動でもキングとベスターでは、その表現方法が全然違う。
まずオリジナルのジョウントは、(ハードSF作品ということもあるが)軍事利用されたり、ジョウントによる略奪などもあり、とてもシリアスに表現されている。
対してキングの作品では「夢のような未来の移動手法」という意味合いが強い。ただ、さすがはキング、オリジナルをそのまま使うようなマネはしない。キング作品ではジョウントを行う時には「必ず眠っていなければならない」。そこが彼の作品のポイントである。これ以上言うとネタバレになっちゃうけどね。
さて本家のレビューに戻ろう。はっきり言って「ジョウント」という技術(能力?)は作品の主題ではない。基本は主人公の復讐物語である。そこから資金の調達、身体の改造、犯罪、戦争など、SFチックな展開やそうでない話しなどが次々と出てくる。
古典的あるいは典型的なSFに良くあるように展開が早く、意外な方向へ物語は進む。クライマックスは釈然としない感じもあるが、全編楽しむことが出来た。硬派なSFが好きな人にはオススメです。なお、本書は今まで廃刊になっていたものが復活したもの。「知る人ぞ知る」名作らしかったが、自分は知りませんでした![]()
ちなみにキングの「ジョウント」が収録されているのはこちら。
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スケルトン・クルー〈2〉神々のワード・プロセッサ (扶桑社ミステリー) 著者:スティーヴン キング |
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