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ジョニーは戦場へ行った

5月15日 NHKBS2で映画を見た。

アメリカの若者が戦地で爆撃を受け、両手両足だけでなく目や口・鼻などの感覚器官を失う。当初軍医はこう考える。「彼はほとんどの感覚器官だけでなく、加えて大脳の大部分も失った。もはや考えることも出来ない状態で、ただ生きているだけである」と。しかし、彼に意識が戻り、自分の状態に徐々に気付き始める。

夢と現実の間を漂う中で、世話をする看護士(ちゃんと字幕が看護婦ではなく看護士になっていた。さすがNHK)とコミュニケーションをとる方法を見つける。頭を動かすことによるモールス信号での会話。

彼の望みはただひとつ。この場所から出たい。外に出てこの身を人前にさらせば多くの人が見に来る。それで収入を得ることが出来れば自分の存在が認知されるということ。

しかし、軍はそれを彼に許さない。そして彼は懇願する。それならいっそ殺して欲しいと。毎日彼の世話する看護士は、望みを聞き入れようとするべく安楽死させようとするがそれすらもかなわない。絶望のうちに幕が閉じる...

という非常にメッセージ性の強い(かつ後味の悪い)映画だ。

興味深いのは主人公の夢の中に出てくる救世主が、「夢と現実を見極める方法」を彼に聞くが、目を覚ますことも腕で悪夢を追い払うことも出来ない。ほとんどの感覚を失った今、救世主さえも彼を救うことが出来ない。看護士が彼を助けようと(安楽死させようと)するときに神に慈悲を乞うが、彼女に罪はないとほとんどの人が感じるだろう。

昔メタリカが作ったONEという曲は、まさにこの映画を題材にしたもので、悲痛な主人公の叫びをうまく詩で表現していると思う。

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