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2014年1月25日 (土)

瀬戸の町は結構ディープでした

最近、ちゃんと自転車に乗れていないわたくしですが、たまには新しい道を走ろうと思い、出かけてきました。
いわゆる『せともの』の語源になった瀬戸の町です。
現在の我が住処からなら、片道10km、手賀沼一周するとおよそ20kmですから、往復すれば大体同じような距離になります。

ところが、ですよ。
なんせムカシはアサレンとか偉そうなことを言ってたわりに走っていたのは手賀沼だけ。
坂道もなけりゃ、一般道を走ることもほとんどありません。

名古屋東部から瀬戸市までの道のり。
当初は国道沿いの分かりやすい道を走ろうと思っていましたが、どうせ行くなら迷いながら知らない道を開拓する方が楽しいので香流川~よう分からん県道~瀬戸市美術館経由で向かったのですが、激しくないけどしつこい坂道をアップダウンしながら向かったのでした。

で、最初はなんの予備知識もないままでの行き当たりばったり観光?
とりあえず標識で目に入った窯神神社に向かいます。

どうせ写真では良くわからないと思いますが、結構な激坂を上ります。
回りには民家が立ち並ぶのですが、良く見ると塀の回りに『瀬戸物』が何気なく並べられていたりするのです。へぇ~♪(ココ笑うトコ)

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なぁんてオヤジギャグをアタマノナカデひとりかましながら漕いでいくと、到着しました。
窯神神社。

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敷地内にはいると素敵なトイレが出迎えてくれます。瀬戸物のタイル張りだよ。

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加藤民吉っつう人が、この地方の陶磁産業の衰退に危機感を持ち、九州で技術を学び瀬戸に持ち帰り産業発展に寄与したそうです。
いわゆる始祖ならぬ磁祖と讃えているそうです(ウソのようなホントの話し)。

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ま、日本人てのは適当ですから、石でも山でも木でもヒトでも、なんでも神様にしちゃいますからね。
生誕200年を経てもなおせと祭りと称し加藤さんを称えているのですから、シアワセモノですね。

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本殿(?)はこの通り、焼き物を焼く窯ですよ。

自転車から降りて説明書きなどを読んでいると寒くなってきたので、次は町中にある看板をもとに無風庵へ向かいます。

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こちらの建物は、藤井達吉という人がいわゆる寺子屋・芸術家向け的な人材育成教室として実際に使われいた建物を移築したものだそうです。
わらぶき屋根が素敵です。でも、古いなりに手入れがされていて自治体が保存に力をいれているのが分かります。

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で、建物の内外をぶらぶら眺めていると、名古屋出身・現在瀬戸市在住?または通勤??の女性が話しかけてくれて、ついでにお茶までご馳走になりました。
彼女曰く、瀬戸は地味な町なので、地元のヒトでもその良さをあまり知らない。例えばこの無風庵も聞いたことはあるがいったいどこにあるの?という住民が結構多いそうです。
そこで、全く知識のない103に瀬戸市の魅力を話してくださいました。

そのうちのひとつ、陶製梵鐘。

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先の大戦中、武器製造のために国内の鉄を集めたのは有名な話ですが、ここの鐘もお上に巻き上げられました。でもめげない瀬戸市民(笑)
なんと陶器の鐘を作っちゃったってんですから。
カネをついたら粉々になっちゃうのにね。

町の中心にはその名もズバリ、瀬戸川が流れているのですが、ここにはいくつもの橋が架かっています。で、そのうちのいくつかは欄干が陶器製だったりするのです。

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いろんなデザインがあったようですが、今回はこの橋(クルマがギリギリ通れるくらい)しか撮影しませんでした。

無風庵でゲットした情報をもとに『窯垣の小径』へ向かいます。

昔窯で焼き物を製作するときに使った、いわゆる「ケース・台」の使用できなくなったものを壁や塀を作るときに取り入れた、独特の雰囲気が楽しめる小路です。

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この辺りにはいわゆる焼き物工房だけでなく、周辺の産業に携わっていた人たちが住んでいたようです。

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道はとても狭くて、自転車でさえ通行がためらわれるほどです。クルマの駐車場近くに自転車を置いて散策します。

適度に坂道があり、お日様が当たる場所は温かくて気持ちが良いですね。

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で、歩みを進めると資料館があったので入ってみました。

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もともと焼き物工房(兼住居兼事務所兼会議室)だった建物を資料館にしたそうです。

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その昔は世界各地へこういったタイル(本業タイルといい、日本の近代タイル第1号といわれているそうです)を輸出していたそうです。なるほど、だからハイカラなデザインなんですね。

写真には全容が写っていませんが、かまどが4つ。これだけでもかなり裕福な暮らしをしていたことが分かります。

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お風呂だって内壁はタイルでデコレート。

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そして極めつけはコレ。
来客者用のトイレとのこと。

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ん~、なんだか落ち着かないデザイン?

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男子小用のアサガオもホレ、このとおり。そういえば、野田の小学校も陶器の便器だったのを思い出し、説明してくれたお母さんと盛り上がる。

小さな町だけど、大通りしか見ないと気づかないような古い町並みを発見できたのは自転車で移動したおかげですね。

近々再訪したいと思います。












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コメント

瀬戸の町が近いんですね。
再訪の記事を楽しみにしています。

ところで橋の上の自転車は誰のでしょう?

bunaibuさん、コメントありがとうございます。

瀬戸の町、こじんまりとしていますが(だからこそ)自転車での観光との親和性が高いようです。ただ、短いながらも激坂があるので(自然の傾斜を利用して大昔は焼き窯を作っていたのですね)MTBがラクでいいですね。
2月中旬には再訪予定です♪

あ、MTBは知り合いに借りたものです。無期限で

ほほう。無期限でね〜。

はい、無期限で~♪
ただし、サイズが合わず、慣れるまで大変でした。
ま、無期限で借りている身ですので、文句は言えません・・・

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