PRIEM WIND ENSEMBLE の第2回演奏会に行ってきました
2月3日、また無料のコンサートに行きました。
あ、いや、もともと入場料は必要なのですが、確か普段から利用しているサイト(Wellpine music club)みて申込みしたのかな?大分前に招待券をゲット(だから実質無料)したのです。が、経緯は忘れました(苦笑)。
PRIEM WIND ENSEMBLE の第2回演奏会です。
楽団、演奏内容ともに予備知識がほとんどないままに聞きました。
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まずは会場について。『かつしかシンフォニーヒルズ』は時々自転車で会社に行くときに走るルートの途中にあります。
モーツァルトの像が気になっていました。
ホールはこぢんまりしていますが、大編成のオーケストラでなければ十分な広さです。
今回二階席の最前列で見ましたが、小さな音はちゃんと届きました。大きな音は大迫力のままに襲ってくるし。
演奏終了しての感想ですが、カミさんと意見が別れました。
団員の平均年齢が若いせいもありますが、「とても元気で飛び跳ねるような音♪」というのがカミさんの感想。
ま、確かにその通りなのですが……
ボクはあまり楽しめませんでした。
この楽団の特徴がパンフレットに記載されていましたので、抜粋します。
『演奏機会の多少に関わらず、様々な曲にトライし発表していこう。標準的な吹奏楽の編成に縛られず、様々なスタイルを採ることもPRIEMの特徴』
と、あります。
演奏された5曲のうち、4曲は1850年以降の作曲。
最初に演奏されたバッハは後年シェーンベルクが編曲したものを更に吹奏楽用に書き替えた作品。
全体的に新しい作品、編曲になっています。
別に自分には懐古主義はありません(のつもり)が、どうも現代音楽は奇抜な演奏を目指しているように感じます。
楽団員各人の演奏技術は高いようですし、表現力もあるのです。アンサンブルとしてのまとまりはあるのですが、『音』のまとまりがないというか…
ま、つまり103は様式の定められた曲なり、楽器編成、演奏方法が好きってことですかね。
例えば、インプロビゼーション。訳すと『即興演奏』とでもなるのかな?
ロックでのそれは、基本にある演奏が一定のリフを刻みながら、その上に即興演奏が乗るというパターンが多いかな。
ベース演奏はせいぜいフィルインが入る程度。
時にはソロっぽくなるときもあるけど、基本土台はしっかりしてる。
例えばフリージャズや現代音楽はもっと崩して、自由に表現する感じ。
こいつが苦手です。
だから終演後の感覚として、カミさんは『是』なのに、103は『否』だったんですね。もしかして、カミさんのほうが先入観なけ音楽を楽しむタイプかもしれないですね。
全般的な選曲についても新しい作曲家の曲を積極的に取り入れているようです。
曲目紹介をしておきましょう。
『前奏曲とフーガ(BWV552)よりフーガ』
バッハ作曲、シェーンベルク編曲、この日の指揮者であり音楽監督である隠岐氏が吹奏楽用にアレンジを加えているそうです。
ま、安心して聞ける曲ですね。
『Poem Rhythmic for Wind Ensemble』
一柳彗氏の作品。
小編成で演奏された楽曲であり、それだけに各人の力量が試されるが時にはユニゾンで、時にはソロで聞かせてくれた。途中なんとなく昔のアニメに使われる曲っぽいなと思ったのは自分だけだろうか。
『異国の鳥たち』
メシアンの作品。
なんと、楽器の配置が指示されている曲で、舞台上はかなりおおがかりに模様替えをしていた。
「ピアノが自由奔放に弾きまくっていた」というイメージが強い。まるで「こんなフレーズに楽譜があるのか?」と思うほど。以前、TVで現代音楽を学ぶパーカッショニストの番組を見たことがあったが、あの時も「どうやって譜面にするんだ?」と思うような演奏だったっけ。
鳥の鳴き声をモチーフにした曲だけあって、音階よりも雰囲気を重視しているようで時には「オノマトペ」的なフレーズもあった。
『Thread for wind orchestra』
寺井尚行氏の作品。
現役活動中の作曲家による作品であるから、こちらも苦手なタイプ??と思ったが、なかなかどうして、悪くない。
『海~管弦楽のための3つの交響的素描』
ドビュッシー作曲、佐藤正人氏による編曲。
冒頭からチューバ等の低音楽器により海の壮大さを表現。
近代音楽史の中では重要な作品とのコト。
ということで、103的にはイマイチだったのですが、カミさんはそれなりに楽しんだようです。
これからも安価で質のよい演奏会があれば観に行きたいですね。
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