超大作を堪能♪
『年末は第九を』なんて、日本だけの常識になっている習慣だけが理由ではありません。
やはりベートーヴェンのあまりにも有名すぎるこの曲は、何回聞いても飽きません。
ってか、聞くほど感動が押し寄せてきて第4楽章の合唱のところでは、もうトリハダもんです。
毎年、勤務先の近くにある文京区シビックホールでは格安でフルオーケストラ・フル演奏で第九を楽しむことが出来るのですが、昨年に引き続き今年も仕事で見に行くことが出来ませんでした。
しかし、諦めの悪くなってきた今日この頃。
ネットで探していたら、こんな↓イベントを見つけ、前エントリーでも書いたとおりむりやりカミさんを連れて聴きに行きました。
プログラムは以下の通り。
【第1部】
1.皇帝円舞曲:ヨハン・シュトラウス二世
2.Ave verum corpus:モーツァルト
3.クリスマスソング特集
もろびとこぞりて
荒野の果てに
もみの木
きよしこの夜
赤鼻のトナカイ
4.メリーウィドーワルツ:レハール
【第2部】
交響曲第九番より第4楽章:ベートーヴェン
浦安シティオーケストラのメンバーを中心に「第九ミリオーネンプロジェクト」が結成されたと聞いております。
もともと12年間、「カウントダウン第九」という名前で開催されていたイベントが震災の影響で存続できなくなり、その後継組織として浦安市文化会館にて開催されるようになったらしいです。
さすがにこの日はカミさんも一緒なので自転車では行けず(笑)、クルマでの訪問となりました。
さて、このイベント。
正直言って最初は「?」と思ってしまいました。
壇上にエレクトーンとドラムキットがあり、「え?オーケストラじゃないの?」とアタマのなかはクエスチョンマークだらけです。
実はコレ、1部のクリスマスソングのために用意されていたんですね。
プログラムが進むにつれて、エレクトーンと合唱だけの「きよしこの夜」に観客が参加したり、なんだか斬新な演出です。
そして、普通のコンサートではあまり見ない、参加者(演奏者)2人によるMC!
第九ミリオーネンプロジェクトの代表である古澤利人氏は、この後の第九第4楽章ではバスでソロの歌声を披露する歌手だったのです。
プログラムには第九の解説は書くは、自分でMCはやるわ、歌っちゃうわ、指揮棒まで取り出して・・・もう大活躍なのです。
非常に演出に凝ったショーを見せてもらいました。
そして、休憩の後本日のハイライトである第九です。
ホントは全曲聴きたいところですが、第1部でかなり時間を使っているので、これ以上演奏したらメンバーが倒れそうです
第4楽章と言えばいきなりフォルテッシモで入り、バスのソロに突入です。
なんだか、休憩時のざわつきがまだ抜けきらないままでの演奏開始だったのですが、古澤さんの歌によりピンと張りつめた空気になります。
ベートーヴェンの曲は最初苦悩や苦しみなどを表現する暗い雰囲気から、だんだん厳かにそしてダイナミックに盛り上がるところが最高にすきなのですが、第九はそれに合唱までついてしまうのです。
第1部同様、ここでも演出の妙が発揮されます。
なんと、第1部を終えて休憩時間中に一部の合唱参加歌手が客席に座っているのです。
演奏が始まってもそのまま、そしてタイミングを見計らって立ち上がり、だんだんステージ上へ集まっていく・・・
プログラムにある解説では「モブスタイル」と書いてありました。
最近TVでも紹介されることがありますが、街中で予めネット上で参加を呼びかけていた仲間が突然ダンスに加わるというアレ。
「モブダンス」って言うのかな?
それのクラシック版(?)です。
この演出は新しくていいですね。
欲を言えば歌手が普通の格好していて、おもむろに立ち上がりその場で歌い始めるというほうが観客は楽しめたかな?
ま、いきなりそれはハードルが高すぎるか・・・
しかし、繰り返しになりますが、本当に第九はいいですね。
最後のクライマックスに向かうところでは、思わず涙があふれるほど感動してしまいましたよ。
別に年末じゃなくてもいいからまた良い機会があれば見に行きたいですね。
« やっぱり年末のベートーヴェンが聞きたいっ! | トップページ | なかなかRADACの装備が決まりません »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント