RIOTの苦難は続く・・・
103が世界で一番愛するバンド、RIOTはその歴史において苦渋をなめ続けてきたことはファンであれば知っていることだ。
唯一のファウンダーでバンドに残っているのが、(というか、彼のスピリットがこのバンドの中核をなしている)Mark Reale (昔は日本の雑誌等でもマーク・リアルという表記をしていたが、現在はマーク・リアリというのが一般的な認識)。
先日ショッキングなニュースが飛び込んできた。
『マーク・リアリ、クローン病で緊急入院!』というもの。
クローン病は消化器系(小腸・大腸等)の疾患で、ハッキリした原因が分かっておらず免疫不全症だとか、欧米の食生活が主因だとか(実際に日本では急激に食の欧米化が進んでいる高度成長期以降患者の数がどんどん増えている)言われている。
いずれにしてもその発症により(症状の重篤さにより)著しくQOL(Quality of Life)を低下させる恐れがある疾患である。
で。
彼がクローン病で緊急入院したことに驚愕し、昔からこの病気と闘い続けてきたことに同情し、まさに「Warrior」やな~!と変に納得してしまう自分がいたのでした。
それに加え昨年は様々な国の様々なメディアでRIOTの新作『Immortal Soul』が「2011年一番良い作品!」的な評価を続けざまに受け、リユニオン・新生バンドとして順風満帆なスタートを切り、この1月からは本国でのショウを控えて(たぶん)メンバーはやる気マンマンだった矢先の出来事。
1月のショウをどうするか・・・
バンドが下した決断は『マークには治療に専念してもらい、他のバンドがショウを敢行する』ということだった。
そして18日にNYCで行われたショウの模様がネット上に公開された。
まずはNEXT MOSHというニューヨークを中心としたメタル業界のニュースを発信しているメディアに掲載された写真を紹介したいと思います。
↓
ステージ上で熱唱するトニー・ムーア。
本来マークが立つべきだった位置には彼の機材搬送用ハードケース。形状からして、ギター用かな?
ちょいと年取ったけど、なかなか良いベースプレイを見せてくれるドン・ヴァンスタバーン。
マイク・フリンツ。サンダースティール発表後の日本ツアーころからバンドに参加したメンバー。既にそのキャリアは20年を超えており、その間離脱したメンバーよりも長くマークと一緒にバンド生活をともにしている。
相変わらず鼻の穴は大きいが、もはや彼のサポートなくしてRIOTの音は再現できないのではないか?今回のツアーでもマークのポジションを120%再現している!
そして、怪物、ボビー・ジャーゾンベック。その昔コージー・パウェルのドラミングは「オクトパス」に例えられたが、ボビーのドラムは千手観音だな(笑)。
それにしても、RIOTは世界的に大成功を収めたバンドではないが、浮き沈みの激しいこの世界で30年以上、第一線または第二線(笑)で活躍しており、今もなお日本、ヨーロッパ、本国であるアメリカで一定の人気を誇っていることは特筆に値すべきだろう。
マーク、貴方のコンポーザーとしての才能、そして、逆境にさらされるほど燃え上がる作曲能力、不屈の闘志は今でも世界中のファンを魅了しています。
願わくば病気に打ち勝ち、いや、完全治療は出来なくても音楽活動を続けられるように回復することを遠い日本の地から祈っています。
Shine on ! RIOT!
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