柏市民吹奏楽団 第47回演奏会に行ってきました。
11月27日、待ちに待った柏市吹奏楽団の第47回演奏会に行ってきました。
なんで待ちに待ってたかって?
まずは、この演奏会の予告エントリーの一文です。
なんといっても演奏者が楽しそうに(余裕があるのかな??)プレイしていること、加えて指揮者の米津氏も音楽をとことん楽しむキャラクターのようです(勝手な思い込み??)。
どうもですね~、ボクの勝手な思い込みじゃないっぽいんですよ~。
まず、指揮者の米津氏。
彼の指揮は溌剌としていて、小気味よい。たぶんこの楽団の選曲にもよると思うんだけど、タクトを振る姿が見ていて気持ちいい!別にお友達というわけではないので話したことすらないんだけど、なんだか見ていると「人となり」が分かるような気がする。んで、楽しそうなキャラがにじみ出ているというか・・・
そしてもちろん楽団のメンバー。
今回は結構難易度の高い曲だったからか(ホント?)、真剣なまなざしが多かったけど演奏が終わった後やステージ後にエントランスで友達と語らう姿などを見ていると、『音楽を楽しんでいる』感があるんですね。
ちなみに、前回(7月)の第46回演奏会に関するエントリーに楽団員の方からコメントを頂戴しました。
その中で「笛吹き田原」さんから、
指揮者米津さんと演奏できる私たちの幸せが、少しでもお伝えできたかと思うと、とても嬉しいですし、励みになります。
というコメントをいただきました。ね、やっぱり米津氏の指揮で演奏するの楽しいんだ
で、この日の演奏です。
も~、すばらしい!エクセレント!大興奮!!
プログラムを記録のために書いておきます。あ、最初に断っておきますが、今回の曲はほとんどが聞いたことのないものでした。なんとなく聞いたかな?くらいのものはありましたが、基本的に初見です。
【第一部】
1.交響的断章/V.ネリベル : 当日配布されたパンフレットにある曲目紹介によれば「その作風はきわめて個性的であり (中略) 初めてネリベルの曲に触れる方は『現代的で無機質で難解』という印象を持たれるかもしれません。」
そうまで言われちゃ(笑)覚悟して聞くしかありません。ところが、すごく前衛的なわけの分からない曲かと思っていたら、そうでもなく、「かわったリズム」の曲という印象。主題がハッキリしないという印象もありましたが、結構楽しめましたよ。
2.交響曲第19番 変ホ長調 作品46/N.ミャスコフスキー : いや~、まず、第19番というところでキングファンの103には溜まらんですね。ま、普通作曲家が付ける作品ナンバーは「出来た順」でしょうから特別な意味はないのでしょうが、キング作品とりわけ暗黒の塔シリーズでは重要な番号なのです。ま、これは曲のレポートに関係ないですね。
第1楽章~第4楽章まで演奏されましたが、全体的に行進曲風というか活発な曲が多く、第3楽章のみしっとりとした雰囲気ですが、最後は「ソビエト万歳」風な強奏でフィニッシュ。
今回の演奏会、コンセプトがそもそも
~被災した地域の「復興への祈り」であり、東欧からロシアの音楽を織り交ぜ、吹奏楽オリジナル作品やクラシックアレンジの作品を中心とした構成
とのこと。この曲のように壮大な演奏を聴くとそれだけでジンときてしまいます。
ちなみにこの曲はのっけからほぼ全員によるフォルテッシモでの導入です。もしかするとこれって吹奏楽団の醍醐味なのか??と思うほど演奏する寸前に「ブレス」の音が強く聞こえ、大音量の演奏が始まるのでした。いや~、この迫力はすごかった。
最後の第4楽章。耳の肥えていないボクはなんだかドラえもんやガンダム、ヒーローものアニメの曲かと思ってしまいました。いや、なじみやすいという意味で。
実はワタクシ子供のころアニメのBGMに使われている交響曲が大好きでした。ま、主に松本零士の作品に多かったんですけどね。宇宙戦艦ヤマト・キャプテンハーロック・銀河鉄道999等々。そういうスケールの大きい音楽を思い浮かべました。
休憩を挟み【第二部】
さて、第一部は曲が終わるたびに感想をメモっていたんですが、楽しくなってきてだんだんメモる余裕がなくなってきました(苦笑)。
3.歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲/M.グリンカ : もともと『弦楽器が躍動する序曲は特に有名』なんだそうですが、こちとら初めて聴く曲です。全然違和感ありません(苦笑)。グリンカもロシアの民族音楽を多く取り入れた作曲家なんですね。
4.バレエ音楽「シンデレラ」より/S.プロコフィエフ : 出ました!名前の知っている作曲家!おまけにシンデレラも知ってる!!でも、たぶん曲は聞いたことない・・・
ま、そうは言ってもストーリーを知っているのでなんとなく情景が浮かんできます。特に第2幕19曲目で「魔法が解ける12時を告げる」ところなど、パーカッションが特徴的で楽しんで聴くことが出来ました。
5.バレエ組曲「青銅の騎士」より/R.グリエール : 幾度となく大規模な洪水に見舞われている都市 サンクトペテルブルクを題材として書かれた叙事詩に基づいて作曲された作品(←もちろん解説の受け売り)。
最後の「偉大なる都市への賛歌」はこの街で行われる演奏会では必ずと言っていいほどアンコールで演奏されるそうです。
この曲を東日本大震災からの復興の祈りに重ね合わせ、また、これを選曲した楽団の思いと演奏しているときの心情を思うと、ここでもジ~ンと来てしまいました。
ものすごいスケールで、改めて吹奏楽団のパワーというか、魅力を見せてもらいました。実は今回の演奏会、知っている曲が少なかったのでパスしようかな?とも考えたのですが、見に行ってよかったです!今度も絶対行くぞ~と思いましたが、次回って来年の7月じゃん。先が長いな~
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コメント
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唐突な書き込み失礼いたします。
柏市民吹奏楽団団長の西宮と申します。
前回に引き続いてのご来場、誠にありがとうございました。
ブログを拝読させていただきました。
私どもの演奏をこんなにまで感じていただき感激です。
楽団を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。
ブログに書いていただいたことを励みとし、今後も精進してまいります。
まだ先のことですが、次回演奏会へのご来場を心よりお待ちしております。
投稿: Tub西宮 | 2011年11月29日 (火) 02時18分
西宮様、コメントありがとうございます。
いえいえ、なかなか、柏市民吹奏楽団の演奏は素晴らしいと本心から思っています。
あっという間に過ぎてしまった時間、楽しいことはすぐに過ぎ去るんですね。
次回は来年7月とのことですが、そちらも楽しみにしています。その間で他の公演にゲスト出演などの予定はないのでしょうか?出来ればアウェーでの(?)演奏も聴いてみたいです。
そうそう。本エントリーにも写真を掲載しましたが、あの象のマスコット、可愛いですね。どなたのデザインですか?
そんな話題もひっくるめて、機会があれば楽団の方ともお話してみたいものです。
今後も皆さんの演奏期待しています!
投稿: 103 | 2011年11月29日 (火) 06時25分
今、柏の「びすとろ三魂」というお店で団長の西宮と食事をしながらブログを拝見しました。
嬉しくて涙が止まりません。
(泣き上戸ではないのですが…)
(^^;
私たちの演奏を聴きに来て頂き、ありがとうございます。
心から楽しんで頂きましたこと、光栄です。
真剣に聴いて、楽しんで、喜んでいただけるお客さまがいることが、私たちの元気の源になります。
ありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
次回、ご来場頂ければ、ぜひ終演後にでもお声掛けください。
投稿: 笛吹き田原 | 2011年12月 1日 (木) 23時34分
笛吹き田原さん、コメントいただきありがとうございます!
素晴らしい演奏に感動する・・・あたりまえです!
逆にこんなに安く演奏を聞かせていただけることに感謝したいくらいです。
可能な限り足を運びますので(柏市民文化会館で演奏するのであれば近所なので)、今後もお邪魔させていただきます
投稿: 103 | 2011年12月 2日 (金) 06時14分