『アンダー・ザ・ドーム』読了。
あぁ、とうとう読み終わってしまった。
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アンダー・ザ・ドーム 上 著者:スティーヴン・キング |
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アンダー・ザ・ドーム 下 著者:スティーヴン・キング |
キングの最新作です。
本書を手に入れてすぐに開催された「スティーブン・キング酒場」に行ったことは記事にしましたね。あーゆーイベントもまっこと楽しいものですが、やはりキング作品を「読むこと」。これに勝る楽しみはございません。
個人的には結末はあまり好きなほうじゃないのですが、とにかく『アクセル踏みっぱなし』状態のストーリーテリングを味わうだけでも楽しい。
【一部のキング作品にある(そして結構好きな)主題について】
え~、一般的な話しを。ホラー小説が嫌いな人は恐らく表面的なおどろどろしいとことか、スプラッター的な描写を見て『こんなのいやだ~』と感じるのかもしれない。確かに純文学ではないだろうしキングの作品は「エンターテインメント」と呼ぶべきでしょう。もちろん底には主題が流れているのだが。
で、キング作品の主題で好きなものとして『善と悪の戦い』的なものがある。その中で少年の想像力のパワーや恐怖がもたらすエネルギーの大きさだとか、いろんなテーマを論じてくれる。もちろん良く言われるところの「日常に潜む恐怖」、「恐ろしいものを指の間から覗き見るような魅力」が爆発するのが特徴だと思う。
でも待てよ。
『アンダー~』に関しては違うか。
登場人物が、
たまたま『そこ』にいた。
たまたま『誰』と話した。
たまたま『そのとき』は居なかった。
たまたま『何か』をしていた。
善とか悪とか、むしろそんなところを超越して、偶然が重なってどんどんコトが「進んで」いく。
その状況次第でものすごく『読ませる』作品になっている。ぶっちゃけ、ただ「閉じ込められる」だけの話しなのに。
しかし、それだけ感情移入しやすいように仕立て上げられたキャラも、終盤あっけなく舞台から降りてしまったりする。この辺のいさぎよさというか勿体なさというか、思い切りの良さはキング的ですね。
で、結末は別として、語られるキャラごとの物語がとにかく楽しい。
ん~、なんだか、何書いてんのか自分で分からなくなってきた。今日は思考活動停止ってコトで。
【他作品とのリンク】
というわけで、本書を読みながら「アレじゃね?♪」と、通勤電車の中でほくそ笑みながら(←ブキミ)他のキング作品とのリンクをメモっていたので、そいつを載せて本エントリーは手抜きさせていただきます。
* 上巻P119、上段:リポーター クーパーのセリフの最後に『ウルフ』。ワシントンのスタジオに居るウルフ・ブリッツァー。タリスマンかと(笑)
* 上巻P337、下段:キリアン家のリッチーとロニー。これは他作品とのリンクじゃないけど、まさかブラックモアとジェームス・ディオってことは・・・ないな(笑)
* 上巻P405、上段:WCIK局のセキュリティシステム解除キーは1693。もちろん各桁足すと19
* 上巻P548、上段:これもリンクは関係ない。自転車が『スウィン製』となっている。自転車クラスタ的に言わせてもらえれば『シュウィン』と言う発音が近いと思う。と思ってたら、P641上段では『シュウィン製』になっている。
* 上巻P646、上段:ベニーのセリフ『靴下だって幾何学的図形~クツシ多角形?』いいね、この訳。暗黒の塔シリーズの「鮒産道」に匹敵する!?
* 下段P157、上段:男の子が着ているTシャツは<囚人番号9091>(これも足すと19ね)という文字と<ショーシャンク刑務所備品>(説明不要)という文字が入っていた。
ありゃ、なんだか最初のうちは一生懸命リンクを拾いながら読んでいたのに、そのうち夢中になってまじめに記録していないのがバレバレですね。
めでたく上巻は在庫切れになるほど人気を博しているようですし、こんな楽しいおはなし、ぜひ読んでみるべきですよ。
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