恐るべき自転車先進国
オランダ等、ヨーロッパのいくつかの国は自転車先進国として、某疋田氏にも大きく取り上げれらています。今回それを垣間見るネタをいくつか仕入れてきましたので、紹介したいと思います。
【その1 サイクリングロード】
これは定番ね。
今回滞在したホテルの近くを散歩した際、こんなところがありました。
ヨーロッパは町と町を結ぶ幹線道路は(一般道なのに)時速80~100kmで走りますが、町中に入ると時速40km以下で走ります。もちろん標識もそうなっていますし、ドライバーも(たいてい)ちゃんと守って走ります。人に優しいんですね。
加えて、住宅街から幹線道路へ直接アクセスできる道路は限られていて、『アノ先にたくさん車が走ってるな~』と思って歩いていっても、クルマにとっては行き止まりの道だったりすることもあります。
今回、まさにそんな場所に遭遇しました。 道の突き当たりがT字路になっていてその向こうに車が走っています。この写真を良く見ると、自転車が描かれた標識がありますね。なんて書いてあるんでしょうか?
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ウソです。オランダ語は読めません。でも、たぶんそんな感じでしょう(笑)。
この道を実際写真に収めると・・・
ほらね。ちゃーんと車道と分けられてサイクリングロードがあるでしょ。町中は歩道と車道の間にCRがありますが、幹線道路は危ないからこういう作りになっているんでしょう。実際ハイウェイから見えたCRも同様の構造でした。
【その2 自転車の車種】
取引先の駐車場の一角にこんな自転車が止まっていました。
どうやらトレックのクロスバイクのようですね。通勤用に泥除けとリアキャリアも装備しています。
でも、こういう有名メーカーの自転車は珍しいです。通常良く目にするのはこんなタイプの自転車でした↓
フレームには「Gazelle」と書かれています。後で調べたら、コレ、通販で購入できるみたいです。この車種は多かったですね。んで、ハンドルのところを見てください。なんか足りなくないですか??
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そう、ブレーキレバーが付いてません。おそらくペダルを逆回転させて制動を行うコースターブレーキなのでしょうが、試していないのでその感触をお伝えできないのが残念です。ま、ブレーキレバーつきの自転車もありましたが、比率的にいえば、コースター:ロッドブレーキ:ワイヤーブレーキの比率が、
6:2:2 というところでしょうか。それだけ普及しているということは、コースターブレーキは馴れれば使いやすいのかもしれません。メンテナンスも少なそうですしね。
それと、リアバッグの装着率が恐ろしく高かったです。このテの実用車には95%以上装着してあったのではないでしょうか。まさしく普段の「アシ」ですね。
それにしてもこの自転車、重かったな~。こいつを駆使して、ちょっと体格のいいおばちゃんが20km/時 以上のスピードで町中をかっとんでいました。
【その3 スキポールにて】
出張先である取引先はオランダのハブ空港であるスキポール空港から車でおよそ2時間の場所にあります。
金曜日に仕事を終えて空港まで移動。チェックインを済ませるとおよそ2.5時間ヒマがあります。その間空港内をうろちょろ(めちゃくちゃ広いので全然飽きませんでした)。
すると、雑貨・衣類・食品・文房具 などが売っている店がありました。「HEMA」です。どうやらオランダの無印良品のようなお店のようです。
で。なんとココに自転車がおいてありました!普通の無印良品ならたしかに自転車も売ってますよ。でもね。ここ、空港でっせ。プライスは見ませんでしたが、2台の実用車がありました。そして、そこで自分へのおみやげと称して (お土産にもらったジャージ以外にもまだ買うんか~い!という突っ込みはしないでね)、こんなものも買いました。
まずはライト。
やっぱりオランダ語が読めないので予測ですが、白と赤のLEDライトですね(実際確かめたら、そうでした)。これで600円くらい。安いから電池入ってないだろうと思っていたら、ちゃんと入っていました。
そして、これ。 ↓
なんだと思います?もちろん自転車グッズですが、イラストを見ると、何かの工具でしょうか??
ちなみにこちらの価格は3ユーロ。だから300円ちょっと。
たぶん、日本で買ったらもう少し高いと思う。おまけにこのケースがかわいいでしょ。
カミさんのコレはちょっとくたびれてきたので、換えちゃお
んで、これの中身はこうです↓
パンク修理キットです。ご丁寧に虫ゴムつき。どうやらお先に紹介した実用自転車は日本と同じように英式バルブだから虫ゴム必須なんですね。
今朝、カミさんのMTBも前輪がペチャンコになっていて、誰かにパンクさせられたか??といぶかしんだが、結局虫ゴムの劣化でした。これが劣化するだけで空気が入らないどころか抜けちゃうからね~。
CRの整備。実用自転車の種類(たぶんアノ自転車、ROCKより重いぞ)。お手軽LEDライト(非猫目)。これだけそろってこの値段のパンク修理キット。
恐るべし、自転車先進国のオランダ。なんだか、飛行機輪行で海外サイクリングも出来そうだぞ~。あと、問題は言葉だけだな(笑)。
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コメント
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10さん、おかえりなさい!
オランダいい感じですねぇ、のんびりしてそう。
海外にあまり興味がない僕もオランダは行ってみたいなんて思ってしまいます。
少し前にTVでも紹介されてましたねが、石畳は走りにくくないのでしょうかね?慣れ?
投稿: ワンチャン | 2010年9月20日 (月) 00時06分
ワンチャン、コメントありがとうございます!
お~~~!!!
石畳!!
すっかり話題にするのを忘れていました。アスファルトの道路とは根本的に違いますから、記事にアップしなきゃ!と思っていたのですが、すっかり抜けてました。ありがとう。改めてアップします!
投稿: 103 | 2010年9月20日 (月) 05時18分
固定ギアのコースターが主流だなんて、驚きました。
たぶん、坂がないんでしょうね。
http://www.fietsroute.org/
というオランダのサイトがあります。
このサイトが中心となって、全国の自転車道路網を検索することもできるようです。
羨ましい限りです。
投稿: 断腸亭髭爺 | 2010年9月20日 (月) 06時20分
断腸亭さん、コメントありがとうございます。
遅レスですいません。
そのとおりなんです。坂が全然ありません。
高速道路を走っていると広~い畑の中に用水路が何本も縦横無尽に走っていて、この国のあらゆる場所に水を供給できるようになっていることに気づきます。
当然、水を流すために坂がないのでサイクリングには最適です。
オランダ人に、峠道を走りに行くのに普段はどんな練習するの?坂、ないじゃん。と言ったら、ごく当然の『ひたすら向かい風に向かって走る練習するんだよ』という答えが返ってきました。
サイクリングルートの紹介サイト、いいですね。一瞬、オランダ語しか書いていないかとビビりましたが、ちゃんと英語表記もありました。ドイツのサイトだと自国語の表記しかないことが多いですから(苦笑)
投稿: 103 | 2010年9月23日 (木) 10時11分