『サクリファイス』読了。
え?今頃?と言われそうですが。ハイ、読みました。
サクリファイス (新潮文庫) 著者:近藤 史恵 |
評判通り、確かに面白い。
実は、昔からスティーブンキングを読んでいるためか、日本の作家の小説はあまり読みません。SKの、説明過多な、というかある意味冗長な描写や人物の背景説明文章などに慣れてしまうと、日本の作家の「行間を読む」ような作品が物足りなく感じることがあります。『え~!これで¥460?高けぇ~』なんて(笑)。
ところが。近藤史恵、さすがです。文庫本のオビに書き込まれている『自転車ロードレース×青春×サスペンス』の表現は最初、「どうよ?」と思ったけど、うまくそれぞれの要素をブレンドして表現してくれている。
そして、なによりも(解説にもあるが)ロードレースに興味がある人も無い人も楽しめるように、さりげなく「ロードレースの楽しみ方」も分かるように作られている。
『サスペンス』なので(笑)さすがにあらすじは書けませんが、残り数10ページでこのどんでん返しか~!と思わせるほどのサプライズ。
物語から3年後を描いた続編『エデン』も発売されていますが、サクリファイスの面白さを知った今、文庫本が出るまで果たして待てるだろうか??心配だ(爆)
エデン 著者:近藤 史恵 |
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コメント
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103こんばんは。
あらっ、続編があるのですね。知らなかった、情報ありがとうございます。自転車レースは内情まで理解していれば、ホントにスリリングな駆け引きがわかり面白いのでしょうね。
今年のツールドフランスが気になり始めています(笑)
投稿: kaccin | 2010年3月28日 (日) 20時18分
kaccinさん、そうなんです、続編があるそうです。ボクも今回初めて知りました。
レースの駆け引きを思うと、ツールだけでなくいろんなレースでの見ごたえが倍増ですね。
投稿: 103 | 2010年3月29日 (月) 01時23分