キングの「輪」!
最近、キングファンが増えているような気がする。
いやいや、もちろん、キャリアの長い、そして著作数の多いキングのこと、読書好きの若者がたまたま本屋で「なんだこれ?」と手に取ったキング本から「ハマっていく」ことは想像に難くない。
有名なキングファンと言えば、養老孟司(実は彼、一時期ボクの母校の教授・客員教授でした。いや、会ったこたぁないですけどね^^)、宮部みゆき(今はどっか行っちゃった矢田亜○子が主演した『クロスファイヤ』なんか、モロ『ファイアスターター』のパクリリスペクトだそうです。見てないけどね^^)、藤田新策(キングはじめ、宮部みゆきやクーンツ、江戸川乱歩等の本の挿絵を手がけている)など、たくさんいます。
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クロスファイア(上) (光文社文庫) 著者:宮部 みゆき |
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クロスファイア(下) (光文社文庫) 著者:宮部 みゆき |
そんな彼ら(自分も含めて)が気になるのは、『これって、キング作品に影響されてるんじゃない?』現象。
再三紹介している、103が日常的にチェックしているキングの情報源として「tkrさんの『スティーブンキング研究序説 ココログ分室』」がある。
まさに、ここで最近良く紹介されるのが「これって元ネタ、キングじゃ~ん」というパターン。
特にここのところ映画に関するネタ振りが多いので、ひとつ紹介しておきましょう。
結構話題になっている「カールじいさんの空飛ぶ家」との類似性です。
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カールじいさんの空飛ぶ家 (ディズニーアニメ小説版) 著者:ジャスミン ジョーンズ |
1.家が「たくさんの風船でふわふわ浮かぶ」というのは、キング初期の大作『IT』そのもの。
2.なんと、「カールじいさんの空飛ぶ家」の原題は『UP』だそうです。ここでも『IT』との類似性が見られますね。
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IT〈1〉 (文春文庫) 著者:スティーヴン キング |
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IT〈2〉 (文春文庫) 著者:スティーヴン キング |
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IT〈3〉 (文春文庫) 著者:スティーヴン キング |
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IT〈4〉 (文春文庫) 著者:スティーヴン キング |
3.本作は映画で見ていないのですが(というか、ロードショーをわざわざ見に行くことは最近ほとんどない・・・)、物語の冒頭カールじいさんが立ち退きを迫られ、業者を撃退するというシークェンスがありますが、こちらもキング初期の作品『最後の抵抗』に酷似しています。ま、これはよくあるパターンですが。
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最後の抵抗 (扶桑社ミステリー) 著者:スティーヴン キング |
すっかりtkrさんのブログからのパクリになってしまいましたが、さらに付け加えたいのはヘビーメタルの世界にもキングに影響されているバンドや作品があるということ。最近のバンドはあまり一生懸命リサーチしていませんが、昔「タリスマン」という、そのものズバリのバンド(というか、プロジェクトかな?)がありました。
ファンタジー作品からインスピレーションを受け、ストーリーアルバムを製作するバンドも多いですが、「暗黒の塔」シリーズに影響を受けて曲を作るバンド、出てこないかな~。
かように、キング作品と実世界のリンクを探してみると結構面白いんですね。
ちなみに、キング作品は実際の楽曲名や商品名、実在する人物をモチーフに描くフィクションなど、もともとリアリティを重視しているので、リンクを探さなくても楽しめますけどね。
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