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2009年12月18日 (金)

初めての第九♪

16日の水曜日に会社からそれほど遠くない、『文京シビックセンター』でコンサートを観てきました。Pc180009

文の京(みやこ)の第九』と銘打って、毎年末恒例のベートーヴェンの交響曲第九を演奏しているのです。今年で8回目を迎える2009年の指揮者は若干30歳(!)の山田和樹氏です。実はこの情報は当日会場でポスターを見るまで知りませんでした(笑)

さて、コンサート当日仕事を無理矢理早めに切り上げて、カミさんと待ち合わせた後楽園駅へ向かいます。合流して会場に入ると、大ホールは一階にあるのですが、なぜか地下まで入場待ちの人が並んでいます。
演奏中にお腹の虫が泣くと困るので(苦笑)お菓子の小袋を買い、2人でつまみながら並びます。

え?なぜそんなに苦労して並ぶのかって?
実はこのコンサート、入場料金がまさかの¥1000なんです!加えて全席自由。おまけに文京区在住もしくは在勤の人が合唱団に参加できるということで、それを見に来た友人、親戚関係の人が多かったようです。
そんなわけで行列に並ぶのが基本的に大嫌いなボクもおとなしく最後尾につきます。

会場内に入り、前から10列目くらいでしょうか?かなり舞台近くのセンター付近に席を確保して一旦ロビーへ戻ります。
そこでは学生さんが『SHOBIディプロマ11人のサクソフォニスト』と銘打ってロビーコンサートを開催中。Pc160001 チャイコフスキー、クリスマスミュージック、ビヴァルディ、ディズニーミュージックなど、バラエティーに富んだ曲をサックスアンサンブルで演奏してくれるのです。開演前のイベントとしてはものすごくお得感がありました。
一般のポップスやロックのコンサート前にもこういうイベントをやればいいのになーと思いました。本番を前にして気分は高揚してくるし、この料金で二度オイシイし、ビールも飲めるし(←コレ、関係ない:笑)
Pc160004
さて、いよいよ開演です。曲はもちろん第九がメインですがワーグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲』が一曲目です。
最初に演奏者が楽器を持って登場。次に第一ヴァイオリンのリーダー、若干緊張した面持ちで登場。最後に指揮者の山田氏。
若いのに貫禄十分でとても一回りも若いとは思えない(笑)

演奏もどっしりしていて安心して聞くことが出来ます。音楽家というのはすごくストイックに練習の鬼となる人と、影ながら練習はするけど人前ではお茶目に振る舞うタイプに大別されると思うのですが、今日の指揮者は103の好きな後者だぞ。こりゃ、第九がさらに楽しみになってきた(^O^)

マイスタージンガーは前奏曲なので、各楽章のいいとこどりでバリエーション豊か、悪く言えば主題を十分楽しむことが出来ませんでした。でも、これで指揮者、演奏者ともウォーミングアップには十分でしょう。10分間の休憩を挟んで、いよいよ第九の始まりです。
まずは第一楽章『アレグロ・マ・ノン・トロッポ・ウン・ポーコ・マエストーソ』です。今まで第九はCDでしか聞いたことがありませんでしたし、主に聞くのはやはり合唱の入る第四楽章です。この日、気付いたのですが(苦笑)全編に渡ってバイオリンの特徴的なフレーズ(というかフィルイン?)が出てきて、それだけで興奮してきます。

次に第二楽章『モルト・ヴィヴァーチェ』。冒頭からティンパニの元気な音が響いて、それだけで楽しくなってきます。
そして第三楽章『アダージョ・モルト・エ・カンタービレ』の前に合唱団が入場します。壇上、ところ狭しと総勢171名!!もの凄い人数です。最後にソリストの登場です。ソプラノの山口由里子、アルトの桜庭章子、テノールの布施雅也、バリトンの竹村淳。第三楽章では合唱は入らないのですが、やはり曲の流れ的に三~四楽章の間でごそごそするのは興ざめですからね。第四楽章のように主題がドーン!という流れではありませんが、流れるようなバイオリンの旋律が美しいです。また、コントラバスの演奏が激しくなって弓がボディに接触する時の小さいノイズもステージに近いため良く聞くことが出来て、やっぱりこの席にしておいてよかった♪

そしていよいよ第四楽章の始まりです。最初のフォルテでいきなり鳥肌が立ちます!
お馴染みの主題が音の低い弦楽器から繰り返され、徐々に興奮が高まる中、バリトンの歌が。歓喜の歌ですね。プログラムにありましたドイツ語訳詞の一部をみてみましょう。

『おお友よ、この調べではない
もっと快い
喜びに満ちた調べに、ともに声を合わせよう

(中略)

抱き合え、幾百万の人々よ!
この接吻を全世界に!
兄弟よ!
星空の上に愛する父なる神が住んでいるに違いない。
君達はひれ伏すか、幾百万の人々よ?
創造主を予感するか、世界よ?
星空のかなたに創造主を求めよ!
星々の上に創造主が住んでいるにちがいない。』


この合唱が200人に迫る人数と迫力満点のソリストたちによって歌い上げられ、それに負けじと演奏者もだんだん体を揺らし、エキサイトしているのが手にとるように分かる。そして指揮者の山田和樹だ。時には激しく、特には流れるようにタクトを振るさまは、もうベテランの域に達しているようだ。

クライマックスのフォルテッシシモにいたっては、ただただ素晴らしく、涙が溢れてきました。
コンサートでここまで胸が熱くなるのはなかなかないことです。
思い返せば、中学生の時に初めてコンサートを見たSHOGUN、89年のRIOT初来日公演、DANIEL発表後のモンパチ恵比寿(だったかな?)でのライブ、そして先日のRIOTリユニオンのライブくらいかな。

そして終演。拍手がなりやまない。ロックのコンサートのようにアンコールを求める掛け声はないものの、拍手の大きさが『まだ物足りない!』と言っているようだ。近くのおじさんが『ブラボー!』と大きな拍手をしている。
一度ソリスト、指揮者は退場するが、再びステージ上に出てきて、花束を受け取る。合唱指導をした二階堂氏も満面の笑み。

そして『普通アンコールに応えることはあまりないけど』と山田氏が前置きしてクライマックスの合唱との掛け合い部分を再演!この時一度トチって演奏が止まるがこれもご愛嬌。
すぐにやり直して、また鳥肌が立ちます。

Photo このような素晴らしい企画を実行してくれた文京区と実行委員会に感謝。そして指揮者の山田氏、ソリストの皆さん、SHOBIシンフォニーオーケストラの皆さん、合唱に参加された皆さんに感謝。特に終演後壇上から知り合いに嬉しそうに手を振る合唱団の姿が印象的でした。

普段音楽とは縁遠いカミさんも満足してくれたようです。

心が満たされた後は腹ごしらえです(笑)。Pc160007 Pc160008 近くのイタリアンレストラン、『トラットリア ラ・ルーチェ』でワインとうまいパスタを堪能し、感動の余韻を味わいました。

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コメント

この手の音楽がお好きなら、年4回・・・森のホールのチケットなら無料で提供しますが・・・!?
明日が本番のようですが・・今年最後は・・

NOBさん、コメントありがとうございます。
たしか奥様が定期的に出演される・・・んでしたっけ?
森のホールは結構良いコンサートがあるので、行きたいな~と思いつつ、逆に近くて行かなかったりします。以前娘の合唱部の関係で行ったことがありましたが。

今まで室内楽や吹奏楽は見る機会がありましたが、フルオーケストオラは初めてだったので、興奮してしまいました。こういう音楽も大好きなんです!♪

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