『夕暮れをすぎて』読了。
キングの短編集です。キング以外のファンは読み飛ばしてください。
と、いつもなら書くところですが(↑イヤ、書いてるよ、すでに)、今回は自転車乗りにもおすすめの作品があります。
夕暮れをすぎて (文春文庫) 著者:スティーヴン キング |
目次を見てみましょう。
1.ウィラ
2.ジンジャーブレッド・ガール
3.ハーヴィーの夢
4.パーキングエリア
5.エアロバイク
6.彼らが残したもの
7.卒業の午後
当然、自転車ネタなのは「エアロバイク」だってのがわかりますね。え?でも、エアロバイクじゃ~自転車っつうより、トレーニングジムじゃ~ん! と言う人、違いまっせ。へっへっへ
そこはほら。キング作品ですから、一筋縄ではいきません。ここであらすじをネタばれするのもなんですから、キング言うところのあとがき、ここではより文学的(?)にサンセット・ノートと言いますが、この中にある「この種のあとがきめいた文章は、よくいって不必要、歯に衣着せずにいえば胡乱(うろん)な存在」という言葉を尊重し、キングの手による『作品のメモ』をちょっとだけ書いておきましょう。
「エアロバイク Stationary Bike」
この手のしろものに乗ったことがある人なら、それがいかに退屈な苦行になることがあるかはよくご存知だろう(そして、ローラー台経験者も、ね。)。さらに、その苦行をふたたび毎日の日課にしようと努めた経験があれば、それがどれほど困難になるかもよくご存じのはず(わがモットーは《食べるほうが楽ちんだ》である-しかし、そう、わたしだってワークアウトはしている)。この作品は、エアロバイクにとどまらず、これまで重い足を引きずって歩いたすべてのトレッドミルと、これまでに昇ったすべてのステアマスタとのあいだに築かれた愛憎関係ならぬ憎憎関係から生まれたものだ。
う~ん、これじゃぁ本格的にあらすじも何も分かりませんね~(笑)。
ま、ぶっちゃけ、あらすじはこんな感じ(爆)↓
あるメタボおじさんがダイエット目的に購入したエアロバイクに病み付きになり、徐々に「止められない」という強迫観念に陥る。が、しかしそれは強迫観念というにはあまりにもリアルで、夢想しながらのるバイクは彼が少年のころ乗っていたラレーの自転車。なぜか(ここがポイントだけど)そのままエアロバイクに乗り続けることは自分自身の命を危険にさらすことになることに気づく主人公はエアロバイクを分解することを試みるが・・・
今までキング作品で自転車が出てきたのはやはりアメリカの少年たちの乗る自転車ですね。おなじみスタンド・バイ・ミーや初期の大作ITでも少年たちが乗り回しています。あれ?スタンド・バイ・ミーは徒歩で冒険に行くんだっけ?
ただ、ミスター・キング・オブ・ホラーのキングさん、自転車にはあまり詳しくないのかな?作中、エアロバイクのペダルを外すのに、「ドライバーを使って」という記述がある。
普通ペダルレンチでしょうが!そうでなくてもアーレンキーか。まさかドライバーで外せるほどトルクのかかっていないペダルなんて、無いよね~。あるいは普通の自転車と根本的に違うのかな?
う~ん、このテのバイクは持っていないので分かりません。どなたかご存知の方がいましたら教えてください。
いずれにしても、本作は自転車の楽しみについて簡単に触れられているし、他の短編もなかなか秀作揃い。なかでも、ジンジャーブレッド・ガールはかなり面白かった。キングの得意技炸裂作品だね。
悪霊の島 上 著者:スティーヴン・キング |
悪霊の島 下 著者:スティーヴン・キング |
おっと、末筆になりましたが、キングの新作も先日届いて(最近北柏駅前の本屋さんが閉店したので通信販売が増えてきました・・・)います。さて、次はどの本を読もうかな~。
え?どうせ、悪霊の島だろうって?アタリです(笑)。
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