『DIO'S INFERNO : THE LAST IN LIVE』
音楽ネタです。
ヘビメタ界の”北島三郎”こと、RONNIE JAMES DIO 率いるDIOの作品。
Inferno: Last in Live アーティスト:Dio |
最近はヘッドフォンで音楽を聴くことが多い。基本的にロックでもクラシックでもジャズでもブルースでも、ある程度の音圧(音量)がないと音の粒が聞き取りにくいので、狭い集合住宅に住んでいる身としてはスピーカーからの大きな音で聞いていては近所迷惑である。
加えて家人はあまり大きな音に慣れていないので、ヘッドフォンから洩れる音さえ『うるさい』と言われる始末。オープンエアではなく完全密閉型のヘッドフォンが必要かな。
話がそれました。この作品は1996年のコンサート模様を収録したライブアルバム。このころのDIOと言えば、若干路線がハードになり賛否両論ささやかれた頃ではなかったか。事実、自分もあまりヘビーローテーションで聞いていなかったような記憶がある。その後「MAGICA」アルバムで再びDIOにはまるまで。
Magica アーティスト:Dio |
で、本作(DIO’S INFERNO:THE LAST IN LIVE)であるが、もうとにかくロニーの声にノックアウトである。
DIOがデビューした頃は、RAINBOWからロニーが脱退しソロバンドとしてスタート。RAIBOWで自分の思うようなファンタジー系の楽曲を作れなくなったため、自らのバンドでそれを実現させようとしたわけだ。それゆえに歌詞や曲名はもちろん、ヘビーメタルのバンドとしてはあまり多くないであろうキーボードを多用した楽曲作りが目立った。
もちろんRAINBOWにおいてもキーボードは大きくフューチャーされていたが、段々アメリカの市場で「売ること」を意識した曲作りでは、どっちかというとストレートな曲にバッキング的にキーボードを使うというパターンが多かったのではないか。
RAIBOWの初期の頃やDIOのように幻想的なイメージ作りのためにキーボードを多用するということは、ロマンチストなロニーにとって不可欠な要素だったのではないだろうか。
そして、本作がライブアルバムであることによる迫力は特筆すべき。ロニーの歌唱力は今さら言うに及ばずだが、彼がオーディエンスを盛り上げる手腕、そして観客の(多くが男性の)野太い声による合唱。聞いているだけでぞくぞくしてくる。
構成はDIOの新旧の曲を取り混ぜることはもちろん、RAIBOW時代からの外せない曲『Man on the silver mountain』やBLACK SABBATHの『Heaven & Hell』など、長いキャリアを持つロニーのショーは全曲捨て曲なしというのはもう当たり前。
それでいて、若いバックミュージシャンとショーを組み立てることによるケミストリーで全くキャリアウン10年という、トシを感じさせないのがすごい。ただ、既にこの頃から10数年経過し、ロニーも還暦を過ぎている。生の彼の歌声を聞いたのは既に10年近く前だが、もう一度あの素晴らしい声を聞きたくなった。
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