『定年欧州自転車旅行』読了。
定年欧州自転車旅行 著者:上林 三郎 |
なんぢゃ~、このヒトは~!!??
まるで、超アウトドア派の猛者なのか、それともただの無鉄砲なのか分からない。
だって、自分の自転車を持っていくわけでもなく、ましてや現地に着いてから適当な自転車を買って旅行をスタート。自分の自転車でないばかりかパンクの修理も知らない(後日学習することになるけど)という、もうしっちゃかめっちゃかの自転車紀行なのである。
そんなわけだから、ヨーロッパを自転車で走る目的があって、参考に読んだヒトにはあまり役に立たない。ま、夏場のヨーロッパは南下ではなく北上するべきだということが分かるくらい。
それ以外のことは、普通の無銭旅行(このヒトは違うけど)顛末記などと大差はない。それなのに、「自転車で」旅行しているというだけで『この先どうなるんだろう?』と思い、どんどん読み進めてしまう。
最終的に読後、感想を簡潔に記すと、
① こんなに無謀でもどうにかなっちゃうんだ!
② ユースホステルは各国でこんなにもカラーが違う!
③ もちろん道路、鉄道などのインフラも国のカラーがさまざま
④ 人間にはよいヒトとそうでないヒトがいる
⑤ だから、なおさら旅先で受ける優しさが嬉しい
⑥ んでもって、フランス人はやっぱりキライ(フランス人ごめん)
あ~、こんな旅行もステキだな~。
« Wasser von ・・・&告知 | トップページ | 輪行袋ってこんなもんでしょうか »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
103さん、こんばんは。
私もこの本読みましたが、103さんの書評を拝見して、同じような印象をお持ちだなぁと思っています。
私のエントリーには、こんなことを書いていました;
「失敗をある程度予測しながらそのことに頓着しないで進んでいって、結果として失敗する。その失敗を人ごとのように嘆きながら、しかしそれに拘泥せず、また同じような失敗を繰り返す、といった面白さなのです」
不思議な誘引力を感じさせる本ですね。
投稿: サスケハナ | 2009年2月26日 (木) 22時56分
サスケハナさん、おっしゃるとおりですね~。
このヒトの魅力を言い当てていると思います。
ふと、思いましたが、この本を読んで何人のヒトが「ヨーロッパを自転車で走りたい!」と思うかどうかは甚だ疑問ですね。
でも、いつかはヨーロッパを走りたいと思っているボクのような人間にとっては非常に楽しめる作品だと思いました。
投稿: 103 | 2009年2月27日 (金) 12時12分