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2009年1月21日 (水)

『20世紀の幽霊たち』読了。

タスキの文句;「さあ、一刻も早く、ジョー・ヒルを体験し、新たな時代の幕開けを体感すべし!」

裏表紙の紹介文;ある朝突然昆虫に変身する男を描く『蝗の歌をきくがよい』、段ボールでつくられた精密な要塞に迷い込まされる怪異を描く『自発的入院』など・・・。デビュー作ながら驚異の才能を見せつけて評論家の激賞を浴び、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞の三冠を受賞した怪奇幻想短編小説集。

筆者はジョー・ヒル。

20世紀の幽霊たち (小学館文庫) Book 20世紀の幽霊たち (小学館文庫)

著者:ジョー ヒル
販売元:小学館
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いまさらネタバレでもなんでもないが、彼はスティーブン・キングの息子である。しかし彼自身、売れるまではそれを公言せず実力で勝ち取った三冠とのこと。実際の作品はどうだろうか?これだけ良い評価を受けていると、ものすごく期待してしまう半面、「ほんとにそんな面白いんか?」と天邪鬼な気持ちが起きてしまうのも事実。

しかし、本書の巻頭にある謝辞のなかに収録されている超短編(へたすれば質の良いショートショートのような)、「シェヘラザードのタイプライター」を読んで、期待はかなり膨らんだ!

その後も「年間ホラー傑作選」「黒電話」「末期の吐息」と、傑作が続く。

ところが、個人的には「ときめき」がない。

クライブ・バーカーのようなスプラッターというほど凄惨でなく、クーンツのようにエンターテイメント性もない。古典で言えばレイ・ブラッドベリのような深さがあるかと問われれば疑問が残るし、本家(?)キングのストーリーテリングには及ばない。ま、短編集であるので単純な比較は出来ないかもしれないが。

面白くなかったかといえば嘘になる。しかし、読み進めていくうちに読む速度が低下して行ったことは確か。ダークタワーシリーズのように、結末を早く読みたくないがゆえに読むのを控えるのとは違う。主題は興味深いのに「その先」を進んで読みたいと思えた作品は全体の半分くらいだろうか。

結論。佳作そろいではある。しかし、再度読みたくなる小説かどうかと言われれば今は「否」と答える。ただ、彼の長編も読んだうえで最終的なジャッジをしたい。あれ?やっぱりキングの息子だからひいきめに評価してるかな?

蛇足だが、文庫の表紙(イラストはヴィンセント・チョンによる)はかなりお気に入りだ。

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