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2008年11月12日 (水)

『リーシーの物語』読了

非常に時間をかけて、キングの新作(日本国内)である『リーシーの物語』を読了した。

暗黒の塔シリーズがながい時間をかけて、文庫本での出版だったため久しぶりのハードカバー本となった。

さて、なにから書き始めようか。キングに興味をあまり持っていない人のためにも、あらすじを記しておこうか。
ただし出版社が作品のPRに使うようなありきたりのあらすじではおもしろくない。103風にまとめてみた。ただし読んだひとが興味を持つか否か、またネタバレがあっても103は一切関知しないのであしからず。

それとあらすじについては、読みたい人だけが読めるように伏字にしておくので(おまけに「続きを読む」をクリックしないと読めないよ~)、興味のある人だけ読んどくれ。

リーシーの物語 上 Book リーシーの物語 上

著者:スティーヴン・キング
販売元:文藝春秋
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リーシーの物語 下 Book リーシーの物語 下

著者:スティーヴン・キング
販売元:文藝春秋
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さて、そのあらすじだが、要約するとこうだ。ドラッグしてちょ↓

超有名作家に先立たれたリーシーは、亡夫のストーカーに狙われ生命の危機にさらされる。んで、やっつけようとするんだけど、そこはほれ、キングの作品だからあんなことやこんなことが複雑に絡まって、死別してもなお愛する夫婦の奇跡の物語にしちゃう。

と、まぁこんな感じ。もちろんキングお得意の ①具体的な商品名や歌、テレビプログラムの固有名詞を用いることによるリアリティの重視 ②ちょっとしたスプラッター描写(年を取ったにもかかわらず、相変わらずこのテの表現が出来るのはさすが)も健在 ③これでもか!の人物および背景描写による感情移入とまるで映像を見るような表現 ④伏線に次ぐ伏線 ⑤そしてフィナーレとして用意されているのが感動の夫婦愛だ。もちろんスコット(あ、リーシーの旦那ね)とお兄さん、スコットとお父さんの愛も(まったく別の次元だが)深く、美しい。たぶん、『こんなのが愛か!?』という人も居ると思うが、これは間違いなく最上級の愛だ。なぜなら『与える』のみの愛だから。

例によって、通勤電車の中で読書する103だから、危うく常磐緩行線の車内、それも北柏駅が近づき乗客もまばらになっているときに涙が出そうになってしまった。とにかく感動するのさ。この数々の伏線を乗り越えて最後の感動にたどり着きたい人は是非読むべし。

103の書いたあらすじではあまりにもあらすじ過ぎないかと言う声にお応えして(誰の?)ハードカバーのオビにある文句を引用しよう。

【上巻】横腹にまだら模様があってどこまでも続く長いあれ・・・・・・ あの森にはやつが棲んでいるんだ。

亡き夫との幸福な日々を思う主人公リーシー。キングらしい不思議や恐怖を利かせた、本書は感動的な愛の物語です。それも、キングという作家の細心のたくらみが毛細血管のように隅々まで張りめぐらされた・・・・・・。ブール。カスったれ。SOWISA。夫婦のあいだだけで通じる何てことのない「言葉」たち。でもそれらは、物語が終盤に行くにつれ、亡きスコットのリーシーへの「愛」が明らかになるにつれ、心を震わせる「魔法の言葉」に変わる。この感動はちょっとほかでは体験できません。「不変の愛」を見事に浮かびあがらせる言葉の想像力の「魔法」。スティーブン・キングという作家がその才能をあらためて示してみせた、これは途方もない小説です。

【下巻】きみのための物語を遺しておいた。リーシー、いまも僕はきみを愛している。

<本書への賛辞>『リーシーの物語』でキングは、その悪魔的なまでのストーリーテリングの才と、天使のような言葉のセンスと、ありふれた日常の中から壮大な物語を見出す唯一無二の能力を見事に駆使し、一組の夫婦にまつわる素晴らしくも強烈な物語を生み出してみせた。-マイケル・シェイボン(カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険)-

スティーブン・キングの最良の部分が惜しみなく発揮された傑作であり、最後のページを閉じたあと、この本を読んでよかったと、あなたはきっと思う。-ニコラス・スパークス(きみに読む物語)-

     ≪他作品とのリンク≫

キングファンの方のために、103が気づいたリンクを抜粋した。もちろんキングのことだからまだまだマニアックな表現がたくさんあるのかも知れないが、とりあえず1回読んで気づいたところだけ。

1.上巻57ページ ガリーフォイルのネタ。
  ガリー・フォイルといえば、以前も紹介したアルフレッド・ベスター著の『虎よ!虎よ!』の主人公。そのあとスター・トレックをパロって『ビーム転送してくれ!』という台詞があるが、これはジョウントを意識したものかな?

2.上巻87ページ 「ハイヨーシルヴァー」
  言わずと知れた『IT』の主人公の一人、ビル・デンブロウが愛車(愛輪、チャリンコだよ!)を駆るときに叫ぶセリフ。

3.上巻131ページ ノーサパから車で一日のあいだに行ける範囲には、ほかにもメキシコやマドリード、ギリアド

  ギリアドといえば当然、暗黒の塔シリーズに幾度と登場する地名である。

4.上巻175ページ リーシーがスコットのために床に置いている亀の形の灰皿のなか

  亀に関する記述は、『IT』『暗黒の塔シリーズ』他、気づいていないところで多数あるハズ。(←多すぎて覚えてない。適当)

5.上巻260ページ キャッスルロック郡の保安官、ノリス・リッジウィック~
  これは、先日のエントリーでも紹介したが、手塚治虫でいうところの「スターシステム」である。ノリス・リッジウィックやアラン・パングボーンといえばもう定番ですね(笑)。

6.下巻108ページ スコットランドンのような人間ならブーヤ・ムーンのような場所にジョウントで飛んでもいいかもしれないが、リーシーのような普通の人間は、ここまで異質な美しさに接しても大丈夫なように作られていない
  再度登場、「ジョウントネタ」です。最終的にはリーシーは「そのように」なってしまうのだが・・・

7.下巻 123ページ 妖精の森の奥深くに棲息している野生動物や、人食い鬼やトロール(ヴァートやシーミー)などの危険があるからではない。

  出ました。シーミーです。暗黒の塔シリーズでローランドを1度ならず2度までも助けた人物。でもここでは「鬼やトロール」として出てきている。あれ?ってことは、ヴァートも他の登場人物?う~ん、分からない・・・。

やたら長くなってしまったが、久しぶりに読んだキングのハードカバー。事故に遭ったあと、「キング、筆を置くのか!?」なんて騒がれたりしたけど、んなこたぁない。ちゃんとキング節炸裂しています。

あ、ちなみに本日は会社帰りに本屋によってこんな作品をゲットしました。作者の紹介は書評公開の時に。う~、楽しみ~。でも今は手塚治虫のエッセイ集を読んでま~す♪

20世紀の幽霊たち (小学館文庫 ヒ 1-2) Book 20世紀の幽霊たち (小学館文庫 ヒ 1-2)

著者:ジョー・ヒル
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