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2008年1月20日 (日)

セル読了

スティーブン・キングのセルを読了した。

相変わらず素晴らしいストーリーテリングを披露しているが、最も感心したのは既に老年の域に達しているというのに(本人はこう言われるのは好まないだろうが)、その発想が錆び付いていないということだ。

ま、キング本人に言わせればアイデアはあとからあとから、あふれ出てくるのかもしれないが今までに発表してきた作品の多様性が彼の発想の泉の豊かさを物語っていると思う。

能書きはいいか。セルについて気づいた点をまとめてみた。Cell_2 Cell2_2

1.今という時代を表現しているという事。今までもいろいろな機械を物語の小道具として(大道具?)登場させているキングだが、今回は携帯電話である。彼自身は持っていないらしいが、今の時代それ抜きには世の中を語れないのかも。ベテランであっても常に新しいものから発想を得るところがすごいと素直に思った。

2.そしてその携帯が世界を変えていく。先日ニュースで聞いたような気がするが、全世界の携帯発行台数の人口カバー率が90%になったとかならないとか。にわかに信じられないが、逆にそれだけ普及しているため、この物語における携帯の役割は不気味で「ありえるかもしれない」と思わせてしまう。

3.物語は主人公であるクレイ・リデルの1人称で語られる。従って、彼が目にしていない世界がどのようになっているのか全く分からず、それが物語の不気味さに拍車をかける。

4.読み終わって、スケルトン・クルーという短編集にある「霧」という作品を思い出した。本のうえでの物語りは一応終わっているが、作品中の世界はまだ続いていく。それも全くその先がどのようになるか見えない状態で。彼の作品のうち、このようにアンハッピーエンドで作中の行く末を考えさせられるものが結構お気に入り。

5.ラゲディ・マンという登場人物は「ザ・スタンド」や暗黒の塔シリーズ他にも登場するRFを髣髴とさせた。詳しく書くとネタばれになるので、気になる方は読んでください。

6.子供がある意味キーマン。これもキング作品では定番といえると思うが、物語の重要なターニングポイントやきっかけには子供が絡んでいる。この物語の騒動のしくみについて明確な仮説を展開するのはジョーダンという学生だし、クレイは息子ジョニーを助けるためだけを考えて北へ向かう。

以上、簡単に書き連ねてみたが今までの作品とちょっと違うのが「最初からジェットコースターのように」物語が急展開する事。いきなり心臓を掴まれて絞り上げられるような感覚で、どんどん読み進めていってしまう。往年のキングファンはもちろん、若いファン層でも楽しめるエンターテインメントに仕上がっていると思う。

もう携帯を使えなくなるかもしれない...

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コメント

いつもいつも本屋さんで見かけるたびに103さんを思い出しては躊躇してます。
読みたいけど、今はそんな時間がないんです(涙)
どうしてもキングの本は一気読みしたい方だから、時間のたっぷりある時に全てのことを捨てて読み耽りたいんです。
うん!でも絶対に買って読もう!^^
そうそう、「シャイニング」は本を読んでない方でも映画だけは観た方が非常に多いですね。
先日ネットサーフィンしてたら、「シャイニング」の出来を絶賛されてる方がたくさんいらしてびっくりしました。
でも、ホント、あれはめちゃくちゃ怖いですよね~
あと、「クージョ」も読んでたのが真夏のせいか暑さと怖さで汗びっしょりになりました。

パリジェンヌさん、コメントありがとうございます。

本屋さんで、103を思い出してしまうって...惚れちゃいけませんぜ!(笑)

実は自分もキングの本を買うときにパリジェンヌさんやちぇん太さんを思い出してしまいます。みんな新刊買ったかな~、なんて。
でも、買ってなかったんですね(ToT)
早くどっぷりハマッテ読む時間が作れるといいですね!

あ、そういえばパリジェンヌさんが教えてくれた「廃用身」読みました。すっごくおもしろかったです!そのうち読書感想文をアップしようと思いながらもわすれてました。

「クージョ」いいですよね。前にも書いたかもしれませんが、自分が初めて読んだのがクージョでした。さすがの犬好きの自分も、犬を見るたびしばらくは「この犬は狂犬病じゃないだろうか?」と少し怖くなったほどです。

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