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2007年10月12日 (金)

ミトコンドリア

新潮文庫の『ミトコンドリアのちから』読了。筆者は瀬名秀明と太田成男。以下はオビ紹介文。↓

メタボリック・シンドロームとミトコンドリアの関係とは?サプリメントの効果とは?人類の進化史との関わりとは?知られざるミトコンドリア病の現実とは・・・・・。意外すぎるほどにヒトの日々の生活と関わりを持つミトコンドリアの真実に迫る、決定版入門書!!

本書の中で活性酸素の発生メカニズムに触れているが、具体的には「急激な運動をしていて、突然その運動をやめたときに活性酸素が発生する。運動によって酸素が足りない状態なのに運動をやめることによって酸素が満ち溢れる」というのだ。ストレスによっても活性酸素は発生する。

では、どのような運動方法が良いのか?

酸素が足りなくなったり、急にミトコンドリアに入り込んだりするのが活性酸素の発生の原因なので、サーキット運動のように継続して運動を続ければ急に酸素が多くなることはない。活性酸素はあまり発生しないので安心できる運動法である。

様々な書籍、Web等により自転車に乗ることのダイエット効果が紹介されているが、ここでも活性酸素という観点から有用性が認められたわけだ。活性酸素が増えるとDNAが傷つき、遺伝子病やがんの発生の可能性が増えるのだろう。体に良いわけがない。

同書の記述は老化や進化の歴史までに及び、ミトコンドリアというミクロなモノが非常にスケールの大きいストーリーを構成している。圧巻です。化学の知識があるとなお一層楽しめるのでしょうが、いわゆる「原理」の部分は難しいのではしょったとしても読み物として非常におもしろかった。

これで自転車に乗る口実がひとつ増えた。「活性酸素を多く発生させたくないんだよ~」

なお本記事中、斜体字は同書から引用させていただきました。

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コメント

謎が解けました!
「マラソンやってる人が急に走るのをやめると死んでしまう」
よく言われるセリフですが活性酸素の問題なんですね。
オリンピックのマラソンに女子が参加出来るようになったのはここ近年からだそうですが、理由はあまりに過酷な競技なので女性が子供を産めない身体になる危険があるとのことだからだそうです。
メダリストの体脂肪も生死をさまようギリギリの線だそうですね(もちろん、私はいっぱいまではありませんがそれなりにありますよ^^;)
活性酸素の問題はここ近年よく話題になってるし癌の原因も活性酸素の異常過多発生によるものだと言われ、その多くがストレスによるものだとも・・・
高度成長を遂げた日本の現代社会の裏側のひずみを見た気がします。
本当に怖いですね。

同書の中でこんな記述がありました。
人間の寿命は昔も今も120年くらい。その寿命の中で病気やけがによる死亡の可能性が減少した事により、平均寿命が延びているのだと。

そう考えるとストレスの多い現代社会で寿命が延びているということは、今の医学がどれだけすごいかということですね。

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