最後の宴が、始まった。
「美しくも涙を誘うあの車座は遠い記憶となった。あまりにも意外な死。あまりにも意外な崩壊。現実世界を救うための悲痛な献身と薔薇の未来が明かされる」 【ダークタワーⅦ 暗黒の塔(上)】
遅読な俺でも早く読みすぎちゃう!...というほどエキサイティングで素晴らしい小説だ。
今までの話は全てここへの布石だったんだ。と思うほど様々ななぞが解き明かされる。思えば、「ガンスリンガー」に始まりローランドの過去、未来、カ・テットのそれ、キャラハン神父の「その後」、少しずつ分かってきたこの世界の出来事が一気に昇華されるのが最終巻である「ダークタワー」なのではないか。
読者の中には最終巻を切り売りしている新潮社に対して憤りを感じている人も居るようだ。その気持ちは分かる。でも、原文で読むことが出来なければ待つしかないし、読み方にしてもじっくり、時には数ページ戻って噛み締めながら という通常ではなかなかやらない方法で楽しませてもらっている。
通常通勤時間≒読書時間の自分にとって、今回の261~262ページは辛かった。ほんの10数行にもかかわらず、電車の中で泣きそうになった。再会。エディとスザンナのそれよりもローランドとジェイクの再会、泣かせるね。
「ここに目を閉じて立ち、父親がぼくのためにやってきたくれたと思うだけで十分だった。」
あ~懸命にブレーキを掛けながら読んでいるけど、あと150ページしか残っていない。やっぱり、『新潮社、切り売りすんじゃねー!』
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